ヘンリー王子、家族との関係が壊れたのは「タブロイドとの裁判が原因」 新インタビューで発言
英国王室を離脱後、タブロイド紙を違法な情報収集や名誉毀損で訴えてきたヘンリー王子。イギリスのテレビ局「ITV」のドキュメンタリー番組「Tabloids on Trial」に出演、裁判について語っている。放送に先駆け、その一部が明らかになった。 【写真】子ども時代の写真を発掘!ヘンリー王子 & ウィリアム王子の仲良しフォトアルバム
番組でレポーターに「タブロイド紙と闘うと決意したことが、あなたと家族との関係をどの程度壊したと思いますか?」と聞かれた王子。「それが中心的な要素であることは間違いない」と回答、ロイヤルファミリーとの関係が悪化したのは裁判のせいだと語った。「その質問には答えにくい。なぜなら私が家族に関して何を言ってもマスコミから罵詈雑言を浴びるからだ」と続けると「私は(裁判は)やらなくてはならないことだとはっきり言ってきた。家族で闘えればよかったと思う。私は奉仕の観点から、公的な役割を担っている人が大きな利益のためにすべきことだと信じている。しかし私は自分のために闘っている」。公の立場にいる人、つまりロイヤルファミリーが社会をよくするためにやるべきことだとかなり強めに仄めかしている。
昨年、王子の弁護士はタブロイド紙との裁判の中で新聞社のニュース・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)がハッキングや盗聴などの違法な情報収集をしていたことは王子以外のロイヤルファミリーも知っていたと主張。秘密裏に新聞社側と和解していたと言っていた。王子の弁護士によるとウィリアム皇太子はNGNに損害賠償を要求、「非常に高額な金額で和解した」という。ただし放送局「BBC」は、この主張に関する書類は公開されず、金額も明らかになっていないと報じている。ヘンリー王子のいう「公的な役割を担っている人」は特に皇太子のことを指しているのではないかと見られている。
王室とロイヤルファミリーは新聞社の違法な情報収集や、和解したのかどうかについてコメントしていない。ドキュメンタリーの中で「家族が発言しないという決断を下したことについてどう思うか」と聞かれると、王子は「この出来事すべてが問題の真相を人々に示したと思う。私にとって使命はまだ終わっていない。しかしこのことが亀裂の一因になっている」。新聞社との裁判がロイヤルファミリーとの関係が決裂した理由の1つだと改めて主張した。