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今回の責任は“五分五分”か…Uber Eats配達員とタクシーが接触 改正道交法で自転車に厳しい罰則も

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関西テレビ

大きな配達ボックスを背負い颯爽と街を駆け抜ける自転車…。料理の出前・宅配サービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」です。  新型コロナの影響で需要が急増する中、ウーバー配達員の事故も増えているといいます。7月1日、その配達中に起きた事故の様子をドライブレコーダーが記録していました。  配達員とタクシーの接触事故。映像を遡ってみると、事故を撮影していた車が交差点を左折しようとすると自転車が横切ってきます。これは信号無視のように見えます。  片側2車線の道路の右車線で堂々とペダルをこぐ配達員。何かを見ているのか、時々下を向く様子も…そして、この直後でした。左車線を走っていたタクシーが前の車を避けるため、右車線に移ろうとしたところ、自転車と接触。 撮影者: 「多分、スマホを見てたんじゃないかなと思う…スマホ見ながらですね、地図で見て届け先の地図を見ながら運転していると思う」  自転車をめぐるトラブルはあとを絶たず、街ではルールを守らない悪質な走行も見受けられます。  こうした中、6月に道路交通法が改正され、危険な運転をする自転車への罰則が厳しくなりました。  トライアスロンの競技者として、自転車をこよなく愛する菊地幸夫弁護士。ウーバー配達員の事故、責任はどちらにあるのか?自転車にまつわる法律も合わせ、菊地弁護士に詳しくに伺います。 菊地弁護士: 「ウーバーイーツの自転車配達員と、タクシー運転手の双方が責任を問われると思います。  まずタクシーですが、ドライブレコーダーの映像からは、前にいた車を避けるために車線を変更する途中だったことが分かります。車線変更をする場合は、やはり後方の安全を確認するのが基本ですので、恐らく見えにくかったのだろうと思いますが、タクシー運転手にも一定の過失があると思われます。  自転車のほうの責任は言うまでもありません。ここを走るというのが、まずけしからん。しかも、ぶつかる直前まで回避動作をしていないんですね。多分下を向いて、スマホを見ていたのではないかなと思います。これは大いに過失があります。  自転車と車だと車の方が過失割合は高くなる可能性がありますが、この場合は自転車の過失が非常に大きいです。私の見立てだと“五分五分”かなと、そんな感じが致します」 Q.自転車も車両だから車道を走っていいと思われる方もいるかもしれませんが、今回の場所はダメですよね? 菊地弁護士: 「ダメです。自転車の通行は“道路の左端”です」 Q.自転車にも当然ながら守らなければいけないルールがあります。道路交通法では、止まれの標識のところでは、一時停止をしなければなりません。違反すると3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金です。ながら運転も道交法やそれに基づく各地の条例などで決まっていますが、5万円以下の罰金というケースもあります。傘差し運転も大阪府では5万円以下の罰金となります。かなり自転車についても厳しいんですね。 菊地弁護士: 「自転車というのは“車両”なんですね。軽車両ということですけども、車と同じルールが基本的には適用される、こうお考え下さい」 Q.さらに最近、自転車のあおり運転にあたる危険行為の「妨害運転」が改正道路交通法に6月追加されました。逆走しての進路妨害や妨害目的の進路変更、不必要な急ブレーキ、ベルをしつこく鳴らす、車間距離の不保持、追い越し違反、幅寄せと、自動車と同じような内容ですね。 菊地弁護士: 「おっしゃる通りですね。これも自転車が車両という自動車の仲間だということが良く分かる法改正だと思います。  気を付けていただきたいのが、自転車が歩行者をあおる、自転車が自転車をあおる、だけじゃなくて自転車が車をあおる場合も適用があるということです。  ちなみに罰則は、自転車には免許がないので免許停止や取消のかわりに、3年のうちでこうした危険行為を2回以上やりますと『講習を受けなさい』という命令が出ます。もし従わないと5万円以下の罰金。そのように改正されました。  自転車は特に人身事故となった場合に、最近では数千万円の賠償命令が出ているという例がいくつもありますので、皆さんも気を付けて下さい」 (関西テレビ7月22日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)