[MOM4944]高川学園DF沖野眞之介(3年)_仲間を信じて、主将が攻守で差を生み出す
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [11.23 プリンスリーグ中国第18節 広島皆実高 0- 1 高川学園高 広島皆実高校G] 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 高川学園高(山口)はプレミアリーグプレーオフ進出へ向けて勝ち点3が必要な一戦。DF沖野眞之介(3年=Pateo Football Club 金沢ジュニアユース出身)が攻守で差を生み出すようなプレーを見せた。 高いDFラインの背後を狙ってくる広島皆実高の攻撃に対し、的確なカバーリング。危険なパスを通されるシーンもあったが、冷静な対応を継続して得点を許さない。チームはなかなか先制点を奪うことができなかったが、江本孝監督も「ゲームを崩さず、我慢してやらせていた」。後半半ば以降は相手がやや重心を落としていると見るや、DFラインからマークを外しながらドリブルで前進して見せる。 「後半、最後引いてくる場面が多かったんで、自分も前に加わって、その分人数もかけて、 最後は勝ち点3取るために自分も前に上がりました」と沖野。チームメートからのボールが集まる中、ドリブル、長短のパスでゲームメイクし、正確な縦パスでシュートシーンも演出していた。 沖野は「仲間もいてくれるお陰で自分も成り立ってると思うんで、そういった部分では仲間も信じて、自分も思い切ったプレーができたと思います」。センターバックのコンビを組むDF金原知生(3年)らのサポートを受けながら、一際存在感のある動き。チームは後半アディショナルタイムに交代出場MF西岡剛志(3年)が決勝点を決め、リーグ2位とプレミアリーグプレーオフ(12月、広島)進出を決めた。 沖野は1年時から公式戦を経験。「自分も1年生から経験させてもらって、先輩の方々と一緒にやらせてもらう機会が多くあったんで、自分が3年生になってその立場に立たないといけない。自分も逞しかった先輩たちの隣でやっていたので、そういった選手を見て、自分もああなりたいと思ってやってるつもりです」。コーチ陣のサポートもあり、昨年までに比べて攻守における反応速度が向上。先輩たちの背中を見ながら成長したDFは現在、背中でチームを引っ張っている。 「自分、1番後ろにいるポジション、センターバックなんで、後ろから声を絶やさずに、前線の選手がやりやすいように環境を作り上げて、声を出してまとめていきたいと思います」 初出場するプレミアリーグプレーオフでは、他地域のプリンスリーグ上位チームと対戦。そして、選手権では、前回大会優勝の青森山田高と初戦を戦うことが決まっている。「やっぱ戦うためにはフィジカルもそうですし、仲間を信じ合う絆っていうのをもっと深めないといけない」と沖野はいう。卒業後は、将来のプロ入りを目指して関西1部の強豪大学へ進学予定。注目DFは、3年生の多いチームを「しっかりとまとめ上げて」プレミアリーグプレーオフ、選手権でも勝ち上がる。