【注意】飛行機内の盗難増加「2倍」貴重品狙う…被害者「財布類を根こそぎ」 被害を防ぐ対策は?
被害に遭わないためには
なぜ今、機内での窃盗が増えているのか、対策はどうすればいいのか、防犯アドバイザーの京師美佳さんに詳しく聞きました。 ――なぜ機内での窃盗被害が増えているのですか? 防犯アドバイザー 京師美佳さん: やはり今円安の傾向で観光客がすごく増えていますので、そこに窃盗団などが潜り込みやすいという環境ができてしまっているんですね。そういったところで増加しているというところもあるので、要注意です。 ――どのように対策をすればいいでしょうか? まず貴重品などは上の棚に入れずに、自分で肌身離さず持っていただく方が安全です。 肌に触れている方が、何かあったときにすぐに気付くことができますので、どうしても上の棚に入れていると目が届かない場合があるので、基本的に目が届く場所に置いていただく、もしくは身につけていただくと。 防犯アドバイザー 京師美佳さん: 例えば、私が実際にやっている方法は、手荷物を二つに分けるようにしています。財布やパスポートなど大事な物はショルダーに入れ首からかけて、その上から上着を着る。中に入れてしまう感じです。大きめのパーカーなどで見えないように中にしまう。 化粧品やタブレットの入ったバッグは、ファスナーを閉めた状態で前の座席の下に入れて、足で挟んでファスナーを触ろうとすると私の体に触らないといけないという状態にしています。首からかけているバッグもファスナー部分を自分の体の方に向けて。 防犯アドバイザー 京師美佳さん: ただ、座席によっては前の座席の下に荷物を置けないところもあるので、その場合は上の荷物置きに置かざるを得ないことになると思うのですが…、そのときでも、財布だけは肌に着けていただく方が安心です。 (窃盗団は)どれを取ろうかというのを見ていますので、「私はちゃんと荷物を意識しています、貴重品も管理しています」というのをわかるようにアピールすることが大切です。「あいつ隙がないな」と。 どうしても、ノートパソコンやタブレットなどの貴重品を上の棚に入れなくてはいけないときは、「かばんの口を開けっぱなしにしない」「バッグの口を奥側にする」「人から見えるように貴重品を出し入れしない」「自分の荷物がどこにあるか把握し、忘れ物防止タグを貴重品に付けておく」なども有効です。 防犯アドバイザー 京師美佳さん: 日本人は危機意識が薄くて、貴重品の管理もしっかりしない、できない、「機内だから逃げないだろう、盗まれないだろう」と思う方もいらっしゃると思うんですけど、そういった隙を狙われますので、必ず意識して、上の棚にはできるだけ置かず肌身離さず持って、どうしても上に置かないといけないときにはアラームが鳴るとか、忘れ物防止タグを設置していただくと、スマートフォンでもどこにあるか分かりますので、そういったもので管理していただくのがいいと思います。 (「めざまし8」11月29日放送より)
めざまし8