「わが子を医学部に…」小児科医パパが実践するスゴい子育て
ますます人気が高まる医学部受験。志望者が増加してもやはり受験生には「医師家庭」出身が多く、「医師の子も医師」という慣習は健在だ。わが子をドクターにするにはどうすればよいのか? ここでは「非医師家庭」で育った現・小児科医の筆者が、3児の父としてわが子に実践する家庭教育を紹介する。※本連載はすずきこどもクリニック院長・鈴木幹啓氏の書下ろしによるものです。
医師の子供は医師なる傾向が強いのはなぜか?
医師の子供は医師になる傾向が強いです。なぜでしょうか? それは、医師という職業が他の職業よりも「良い」と考えているからです。理由は人それぞれかもしれませんが、医師という職業を経験すると、わが子を敢えて他の職業に進ませることはしないと思います。わが子が医師になりたいと言えば全力で応援するし、他の道へ進みたがっていることを察すると、医学部への道へ誘導しているのが事実です。 さて、わが子を医学部に行かせるにはどうすればよいのか? かくいう私の子供も医学部志望です。私は自分自身の合格体験と、その経験から感じた「あの時(幼少期~受験までの間)にもっとこうすれば、簡単に入れただろうな」という考えに基づく家庭教育を実践していますので、今回はそれを紹介します。
会話ができるようになる「1~3歳頃」に勉強開始
0歳児は知育などはまったく不要。高価な教材に手を出すだけ無駄だと考えています。子供の可愛い姿を十分に録画や画像に残したり、一緒にいることに幸せを感じたりしてください。 教育を始めるなら1~3歳頃がよいでしょう。言葉の発達には個性がありますが、それなりにコミュニケーションができるようになってくれば、もう医学部への道はスタートします。ただし、この時期はできることが限られています。 では何ができて、どんな教育が必要か? それは英語です。ネイティブの発音を聞き取れる耳をトレーニングするために、英語で保育をしてくれるプリスクールに入れることから始めましょう。 また、小学校入学前に公文式の国語と算数をさせるとよいでしょう。公文式というのは非常によくできたプログラムだと感じます。基本的に先生はテストにマルかバツをつけるだけですが、それでも、子供は計算の仕方を覚えていくように設計されています。