国民民主代表選に津村・玉木氏出馬(全文1)尊厳死の合法化・子ども手当拡充
津村:アベノミクスの転換は日銀との政策アコードの停止でできる
政策の話をさせてください。政権担当能力を示すというからにはそれが第一です。私はあえて1つ目、皆さんにお配りしているものの順序を変えて申しますが、政治家は新しい時代の価値観、新しい社会の価値観を官僚でもない、あるいは民間、学問でもない、政治の立場から示していくことに大きな役割を負っていると思います。この数年間のLGBTに対する大きな社会の目の、認識の変化。これは政治や司法が大きな役割を果たしたと思いますが、私は今回の代表選挙を通じて、例えば尊厳死、安楽死の合法化の問題、これを徹底して取り上げさせていただきたいと思います。こういう人間の、日本人の死生観、家族観のような問題こそ政治家が語るべきテーマであって、国会活動の1つの質問にとどまらず、こういった代表選挙のような大きな舞台で俎上に載せるべきテーマだと思います。ぜひ、これを私の主張の大きな柱と捉えていただきたいというふうに思います。 そしてもう1つは、これは私のライフワークでございますが、マクロ経済政策。詳細は最初のスピーチでは大きく触れませんけれども、ポストアベノミクス、これだけ弊害が広がったアベノミクスを正していくためには、まずは年金生活者、あるいは地域金融機関の収益低下を通じて多くの苦しい現実を生んでいる中小企業で働く皆さん、こういったところのしわ寄せが行っているマイナス金利政策を直ちに停止します。 玉木候補はベーシックインカムという大きな夢を語られますが、ベーシックインカム制度を日本に定着させるには相当数の時間が掛かると思います。玉木さんには長い夢を語っていただきたいと思いますが、私は政権獲得後直ちにできる現実を語ります。アベノミクスの転換は日本銀行との政策、アコードを直ちに停止することによって大きく転換できるということを強調させていただきます。
津村:参院選挙1人区で「1対1」の構図をつくる
時間あと1分だそうですから、最後に野党共闘の本気度について申し上げます。私はこれまでの数カ月の玉木さん、あるいは執行部の皆さんの取り組みは私がその立場にあっても同じように取り組んだであろうというふうに思ってます。新しい政党ですから、独自性を模索するのは当然であります。しかし数か月たって国会は終わり、明らかにフェーズは変わりつつあります。これから安倍さんの自民党総裁選がある。それに対してわれわれ野党が来年の参議院選挙に向かってどう取り組んでいくのかということを考えたときに、与野党が1対1で戦う安倍一強政治を倒す。その枠組みをつくることが、これは野党各党の共通した使命であって、私たちはその中で政権担当能力を示す政策を大きく旗印にしながら、参画をしていくべきだと思います。 最後に一言申し上げます。私はこの1年間の国民民主党党首の最大の果たすべき役割は安倍政権の打倒であって、そのためには政権担当能力を示す政策を掲げながら、与野党が1対1で戦う構図を参議院選挙1人区においてつくること。それができるかできないかが全てだと思いますので、その間の国体、選挙対策、政策協議、この大きなゴールを見据えて取り組みます。そしてそれができなければ、つまりは野党改選過半数議席を勝利できなければ、直ちにその日に代表を辞任させていただきます。それが私の勤めと信じるからでございます。以上、終わります。 浜口:津村候補、ありがとうございました。それでは次に玉木雄一郎候補、お願いします。