「コミケ105」複数のサークルや運営に脅迫があったと判明 被害届提出、警察が捜査中
両日あわせて合計30万人の来場者を記録し、サークル数と共にコロナ禍の後では最高となった「コミックマーケット105」(C105)。 【画像】10年ぶり、大晦日開催ではないコミケの様子 コスプレ登録者数もコロナ禍以降で最高の1万2000人(2日間)となり、盛夏と年末の風物詩が少しずつ元の姿を取り戻しつつある。 こうしたポジティブな知らせがある反面、ハレの日に似つかわしくない脅迫等の行為が確認されたことも、コミックマーケット準備会の公式Xで報告された。 コミックマーケット準備会の公式Xでの発表 「一点、お知らせとなります。今回のコミケットにおいて、複数のサークルに対する脅迫行為等が発生しています。また、準備会に対する脅迫もあり、既に警視庁東京湾岸署へ被害届を提出、現在も捜査が行われています(捜査中につき、事件の詳細の公表は控えます) #C105」
公開メールアドレスを悪用したトラブルが発生 「コミケ」への脅迫行為も
開催前からクリエイターが公開しているメールアドレスを悪用した「コミックマーケット」等への脅迫行為が報告されるなど、周辺でのトラブルが表沙汰になっていた今回のコミケ。 同件との関連性は不明だが、準備会の公式Xによると、複数のサークルへの脅迫行為と準備会に対する脅迫が確認されているという。 警視庁東京湾岸署への被害届を提出し、すでに捜査が進められている関係で詳細は公表されていないが、脅迫を受けたサークルの周囲の巡回を強化するなど対策は講じていたとのこと。 準備会の公式Xは「今後も、同様の事案については、関係者と連携の上、都度必要な対応を行っていきますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします」と呼びかけている。
脅迫によるイベント中止が問題化 「コミケ」も被害に
「コミックマーケット」では2012年末の「コミックマーケット83」において、漫画『黒子のバスケ』の関連イベントや関係各所に対する脅迫事件を受け、同作に関するサークルの参加と同人誌の頒布を中止する決断を下した過去がある。 当時準備会は断腸の思いで決断したと説明しており、当日も通常よりも警備を強化した上で開催となっていた。 このような脅迫によってイベントが中止、または内容の変更を余儀なくされる事例は、コミケに限らずアニメやVTuberイベント等でもたびたび発生。傷害事件などに発展するケースは稀だが、主催者や警備関係者としては無視できないだけに延期や中止、会場の警備強化などの対応が余儀無くされ、問題化している。
KAI-YOU編集部