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フェラーリは泥沼から抜け出せるのか?ネックは人材不足?

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あるイタリア人ジャーナリストが、「解決策がない」ことが現在のフェラーリF1チームの問題だと語っている。 ●【決勝レース結果】2020年F1第8戦イタリアGP決勝レースのタイム差、周回数 確かに、非常に厳しい2020年F1シーズンを送っているフェラーリに現時点では改善の兆しすら見えてきていないのは事実だ。 今は静かにしておいた方がいいと元フェラーリ会長 今季の第7戦ベルギーGPに続いて、先週末に地元モンツァで開催された第8戦イタリアGPでもノーポイントに終わったフェラーリ。しかも、モンツァでは2台とも完走することさえできなかった。 通常であれば熱狂的なことで知られるティフォシ(フェラーリファン)で埋め尽くされるモンツァだが、今年は新型コロナウイルスの感染対策により無観客レースとして行われたことがフェラーリにとっては救いだったかもしれない。 2014年までフェラーリの会長を務めていたルカ・ディ・モンテゼーモロも、フェラーリファンは現時点では静かに状況を見守るべき時だと母国イタリアの『ANSA通信』に次のように語っている。 「フェラーリを愛する者にとって、私も非常にフェラーリを愛しているが、今は静かにしておく方がいい時だろうね」 「危険」との指摘もある今年のフェラーリマシン 実際のところ、現在のフェラーリは単にパフォーマンス不足に苦しんでいるだけでないようだ。 イタリアGP決勝をブレーキトラブルでリタイアとなったセバスチャン・ベッテルはレース後に「あんなことはこれまで一度も経験したことがなかった」と語っている。 また、マシンコントロールを失い高速でタイヤバリアに激突してレースを終えたシャルル・ルクレールは、月曜日(7日)に身体にダメージがないかどうかメディカルチェックを受けたと伝えられている。 2016年にメルセデスでF1ドライバーズタイトルを獲得したニコ・ロズベルグは母国ドイツのテレビ局『RTL』に、あのアクシデントはルクレールのミスではあるものの、その時のフェラーリF1マシンのハンドリングは「恐ろしいほどだった」と語り、今年のフェラーリは「制御が難しく、危険ですらある」と付け加えている。 “解決策”がないことがフェラーリの問題 フェラーリの内部事情に精通していることで知られるイタリア人ジャーナリストのレオ・トゥッリーニは現在のフェラーリについて次のように述べている。 「問題は解決策が何もないことだ」 「世界でも最も有名なイタリアのブランド(フェラーリ)で働く者たちにとって、今はかつてないほどに痛々しい状況となっているよ」 フェラーリの人材不足を指摘する声も また、ドイツ出身の元F1ドライバーであるニック・ハイドフェルドは、フェラーリF1チーム首脳部もこのまま安泰というわけにはいかないだろうと示唆している。 「フェラーリがマッティア・ビノット(チーム代表)にどれほどの時間を与えるのかが今後の問題だろう」 『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』にそう語ったハイドフェルドは次のように続けた。 「来年、あるいは今後2年か3年のうちには彼がいい仕事をして形勢を逆転できるチャンスもあるだろう。だが、F1においてそれだけの時間が与えられることがあるだろうか?」 「優れた人材が不足していると考えられる時に『安定性のためにメンバーをキープしている』と言っても何も改善はしないよ。そして、現時点でのフェラーリには適材適所という言葉が当てはまらないのは間違いないようだ」 2014年シーズン後半にモンテゼーモロに代わってフェラーリ会長に就任したセルジオ・マルキオンネ(2018年7月没)は外部から人材(特に外国人)確保するのではなく、フェラーリ内部でイタリア人エンジニアを育てるという戦略を展開していた。 その結果、あらゆる方面から優秀な人材を確保してきたライバルチームたちに比べ、フェラーリの進歩がペースダウンしたようだとも言われている。 ベッテルが早期離脱する可能性も? さらに、今季限りでフェラーリのシートを失うことが決まっているベッテルが、非常に遅く、危険性すらあると考えられているマシンで本当にシーズン最後まで走るだろうかとの疑問の声もあがってきている。 そのベッテルは母国ドイツの『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』に次のように語った。 「僕は今年最後まで自分の仕事をしようと思っているよ」 「今はこういう状況にあるし、今シーズンをいい形で締めくくることができるように最善を尽くしていかなくてはならない。もちろん、こういう形で物事が進んでいれば、僕にとってそれは簡単なことではないけれどね」 ベッテルと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは、今のような状況が続けばベッテルがF1引退を決断することも十分にあるだろうと考えている。 「今の(フェラーリ)マシンは本当にひどいね。彼(ベッテル)が1年休みをとることも想像できるよ」 そう語ったミハエル・シューマッハの弟は、自身のF1キャリア終盤に所属していたトヨタに言及しながら次のように付け加えた。 「僕自身にもそういう経験があるんだ。トヨタで3年やった後、僕はもう続けたいとは思わなかったよ」

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