組織再編アルピーヌF1、アドバイザーのプロストが退任。サフナウアー、BWTが新たに加入か
現在、ローラン・ロッシCEOの下で大規模な組織再編を行なっているアルピーヌF1チーム。その一環として、アドバイザーを務めてきた元F1ドライバーのアラン・プロストがチームを離れることが明らかとなった。 【ギャラリー】ホンダF1全マシン(1964~2021)ー『夢』と『挑戦』が詰まった50台ー アルピーヌは先日、昨年に事実上のチーム代表を務めたエグゼクティブディレクター、マルチン・ブコウスキーが離脱したことを発表。現在はロッシが暫定的にチームを率いている。 情報筋によると、先日アストンマーチンのチーム代表から退いたばかりのオットマー・サフナウアーがアルピーヌに移籍し、同様の役割を担うことが近々発表される見込みだという。 プロストは、アルピーヌの親会社であるルノーと様々な形で関係を構築してきた。ルノーがF1ワークス参戦をしていた1980年代にはドライバーとして所属し、2015年にはコンサルタント、アンバサダーとしてチームに関わった。また2019年からは非常勤の取締役に任命され、より正式な役割が与えられた。 そんなプロストはチームと1年ごとに契約を結んでいたが、経営陣は2022年に彼との契約を更新しないことを選択した。 また一方で、オーストリアの水処理会社であるBWTがメインスポンサーとしてアルピーヌに加わるようだ。そのため、同社の伝統色であるピンクが今季のカラーリングの一部になることが示唆されている。 BWTはこれまで、アストンマーチン、そしてその前身であるレーシングポイント/フォースインディアのスポンサーを務めており、タイトルスポンサー時代はピンクのマシンで一際目立っていた。昨年はコグニザントがタイトルスポンサーとなったためその存在感は薄れていたが、マシンの一部やドライバーのヘルメットなど、随所にBWTのピンクがあしらわれていた。 そういった経緯もあり、BWTは今季アルピーヌに加入するサフナウアーとは旧知の仲。既に良好な関係を構築している。またアルピーヌのレギュラードライバーであるエステバン・オコンも、2017年と2018年にフォースインディアでBWTと共に仕事をした経験がある。 BWTの名前は既にアストンマーチンのウェブサイトから消えてはいるが、その去就はチームから公式に発表されているわけではない。 アストンマーチンの広報担当者は、motorsport.comに次のように語った。 「我々は通常、進行中の商業的な議論や契約の詳細について話すことはない。2022年のパートナーのラインアップは、来月の新車発表イベントで明らかにされる」
Adam Cooper