クール女子とギャル。正反対な2人にキュンが止まらない!JKの日常系百合ラブコメ『幼馴染BIGLOVE』をレビュー
『幼馴染BIGLOVE』(観乃ふみ/KADOKAWA)は、幼馴染同士であるJKの日常を描いた百合ラブコメディだ。クール女子とギャルという一見正反対の2人の関係とじれったい距離が、SNSを中心に話題となり、多くの読者の心を掴んでいる。
クール系女子はるのは、転校で離れ離れになった幼馴染・恋雪と高校で再会する。天使のように可愛かった恋雪は、数年ぶりに再会するとギャルになっていた。あまりの変化に衝撃を受けたはるのだが、今も変わらず恋雪が世界一可愛いと気がつく。2人は、学校生活はもちろん、放課後や休日もいつも一緒に過ごすようになる。学校生活を通して、少しずつ進展していく2人から目が話せない。 タイプは真逆だが、不思議と噛み合っている2人の関係が本作の見どころだ。はるのはクールで表情には出にくいが、恋雪への愛情がとても深く「可愛い」「好き」など言動がとにかくストレート。一方の恋雪は、一見小悪魔的でボディタッチやデートのお誘いなど積極的だが、はるのの率直な想いに頬を赤らめることも多い。相思相愛なのにちょっぴりもどかしい2人の会話に、ときめきが止まらない。 1話2~3ページほどの小気味良いテンポで進む本作。衣替えや身体測定などの学校行事、夏休みやプール遊び、ハロウィンのコスプレ、クリスマス、のんびり過ごす年越し...など、春夏秋冬の様々なイベントを追いながら、季節感のあるデートや2人の様々な姿を楽しむことができる。日常のエピソードの中で、それぞれの過去や想いを知ることができたり、2人の距離がぐっと近づくような重要なエピソードも挟まれていたり、緩急のついた展開となっている。 正反対だからこそ、なんだか楽しいし惹かれ合う。そんな、はるのと恋雪の関係にキュンキュンすること間違いなしだ。各エピソードが気軽に楽しめる長さなので、優しくて可愛い2人の日常に癒されてみてはどうだろうか。 文=ネゴト / fumi