バスケ協会トップ、八村塁の苦言から16日後に声明発表「引き続きホーバス監督と日本代表チームを全力でサポート」【声明全文】
日本バスケットボール協会(JBA)は29日、トム・ホーバス監督支持を強調する声明を発表した。三屋裕子会長名で、「引き続きホーバス監督と日本代表チームを全力でサポートする」と記した。米プロ協会(NBA)のレーカーズに所属する八村塁がJBAや監督続投への苦言を呈し、物議を醸していた。 八村は13日に、日本代表の現状について「うれしくないところがある」と発言。ホーバス監督続投にへの不満を示していた。また、7月の五輪直前の強化試合の欠場が事前に決まっていたが、欠場発表が試合直前だったJBAの対応なども批判している。 20日にJBAの渡辺信治事務総長が取材対応し、「ミスコミュニケーションがあった」と説明し、ホーバス監督の続投を明言。しかし、事態は収拾しなかった。八村が再び「練習のやり方、ミーティングも世界レベルではないんじゃないかと思う」と監督選定への苦言を呈した。 28日にはNBAで6季プレーした渡辺雄太(千葉J)が「悪者は一人もいない。ひとつお願いとしては、可能ならこの話はここで(ひと区切りにしたい)。中の人間が責任を持って問題と向き合って、ここから強い日本代表をコートで見せていけたら」などと語っていた。 代表選手が事態の収集に乗り出す”異例”の事態になった。協会のトップが騒動勃発後13日後に声明を発表した。全文は以下の通り。 バスケットボールファン、関係者の皆様へ この度は、男子日本代表チームをめぐる一連の動きについて大変なご心配をおかけしております。 今回の一連の出来事を受け、当協会といたしましては、今一度、組織内外におけるコミュニケーション、情報発信、連携の在り方について見直しと改善を進めてまいります。 ホーバスHCには、HCを選定する過程でパリオリンピックまでの経緯も考慮したうえで、掲げる強化方針にコミットでき、その方針に最も適していると判断し、ロサンゼルスオリンピック出場に向け契約をオファーし、受諾いただきました。 当協会としましては引き続きホーバスHCと日本代表チームを全力でサポートして参ります。 そして、HC、選手、チームがバスケットボールに集中できる環境を提供し、出場権を獲得したアジアカップを戦い、FIBAワールドカップ予選を突破しオリンピックへの道を切り開けるよう、環境を整えていくことが責務だと改めて強く感じております。 日本代表AKATSUKI JAPANへの引き続きのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。 日本バスケットボール協会会長 三屋裕子
中日スポーツ