実現困難だったロングとカールを両立! ディーアップ『ハイパーリフトマスカラ』の妥協なき開発
ロングもカールも妥協なし! 業界注目の新商品『ハイパーリフトマスカラ』
ー『ハイパーリフトマスカラ』は、ロングとカールを両立させたマスカラとのこと。開発の背景に、どのような消費者の声がありましたか? 五百川: 当社では継続的にユーザーアンケートを取っていますが、マスカラに求める機能については、幅広い世代で常にロングとカールが上位を占めていました。 市場ではロングかカールのどちらかに振り切っているアイテムが多く、2つの機能を極限までもたせて両立させている商品で、目立っているものはなかなか見当たりません。
アンケート結果では、太くてしっかりとしたボリュームがもっとも重視されることはあまりなく、現在のまつげメイクのトレンドが細ロングであることから『ハイパーリフトマスカラ』はロングとカールの両立を目指しつつ、シルエットにもこだわりました。
ー目指した仕上がりについて、詳しく教えてください。 林: ロングとカールを両立させるマスカラとして、カラーは代表的なブラックを出すことになりました。今はデカ目メイクでも繊細さが重要であるため、漆黒ブラックの中でもツヤ感のニュアンスが出せるように、ダマのない仕上がりにもこだわっています。
ツヤ感を出すためには、伸びのよさもマストです。つるんとした先細りのシルエットとカールの持続力を追求して開発しました。ユーザーの使いやすさも考えて速乾性も叶えつつ、まつげに負担なく使えるように美容液成分も配合しています。
ーありそうでなかったロングとカールの両立マスカラ開発において、難しかった点はどんなところでしたか? 林: 一番難しかったのは、ロングとカールがトレードオフの関係であったことです。ロングとカールの両方の機能を極限まで引き出そうとすると、一方の特徴が失われがちになります。まつげが上がる成分を入れれば上がるのですが、その分目指していたつるんとした伸び感やツヤ感が失われてしまうのです。 軸となる成分を大幅に変えたり、微細な調整をしたりを繰り返すなど試行錯誤が続いたなか、これまであまりディーアップのカールキープ商品に入れてこなかった成分を採用したことで好転し、“つるんとした伸び感”と“美しいシルエット”を実現できました。 パンダ目になってしまうにじみや繊維落ちといった不安要素もできるだけなくし、誰もが使いやすいマスカラに仕上がっています。 ー『ハイパーリフトマスカラ』は、社内全体で妥協なく開発されたそうですね。 林: 当社にはマスカラのチームがあり、試作品ができるたびに部署を超えて試しました。ディーアップは20~40代の女性社員が多く、嗜好はさまざまであり、会社全体がユーザーの縮図のようになっているのです。 試作を試したあとにアンケートを取るのですが、「まつげが下がる」「にじんでパンダ目になる」「これでは販売は難しい」などと辛辣な意見も多く出ました。まつげの上がりやすさ、キープ力には個人差があるのですが、まつげが下がりやすい人でもしっかり上がってキープできるまで、にじみやすい人でもにじまなくなるまで開発を続けました。 「自分なら買いたいか」を軸に、社内全体で意見を出しながら処方を変えてトライアンドエラーを繰り返して、ようやく納得できるアイテムが誕生したのです。