京都の聖域に泊まる贅沢! 温泉、能舞台、スパ、建築……バンヤンツリー・東山 京都で出会う非日常の感動
五感を刺激する和モダンな客室と、極上のトリートメント
「バンヤンツリー」の歴史を少し紐解こう。始まりは、1994年に開業した「バンヤンツリー・プーケット」に遡る。いまでは一般的となった全室プール付きのヴィラの先駆けとしても知られ、その独自の世界観が人気を博し、現在では世界20カ国で90以上のホテル&リゾートを展開するグループ(バンヤン・グループ)へと成長している。まさにアジアンリゾートの代名詞ともいえる存在だ。 日本語では「菩提樹」を意味するその名は、原産地のインドでは長命と豊饒の象徴とされていることからも、心と身体、魂を回復させるための「五感の聖域」をコンセプトに据え、非日常体験を提供することを信条としている。日本では2年前に姉妹ブランドである「ダーワ・悠洛 京都」や「ギャリア・二条城 京都」が先行してオープンしている。 そんな心身をリトリートさせる仕掛けは、客室にも見られる。橋本夕紀夫デザインスタジオが手掛けた全52室からなるゲストルームは、ホテルのデザインコンセプトである「幽玄」に沿って、世阿弥が記した『風姿花伝』の中の言葉「秘すれば花」をテーマに掲げてデザインされている。 一部の客室では浴槽と居室を分けていないタイプもあるなど、室内には仕切りが少なく、随所にバンヤンツリーらしい開放的でリラックスした空気がそこはかなとなく流れる。白木が多く用いられた温かみのある和の空間には、畳の心地いい香りや天然木の手触り、金箔の輝きなど、五感を刺激するような演出がなされている。 先述したように、心と身体、魂を回復させるための「五感の聖域」を提供することを信条としている「バンヤンツリー」は、アジアの高級スパリゾートの先駆けとしても知られる。 「バンヤンツリー・東山 京都」のスパでは、バンヤンツリー・スパ独自のメソッドに日本の伝統的な癒やしを融合させた施術が行われる。セラピストは全員、プーケットにある「バンヤン・スパ&ウェルビーイング・アカデミー」の指導のもと、トレーニングが義務付けられているという。 特に注目したいメニューが、部屋に設置された温泉に浸かってからトリートメントを受けられる「温泉インダルジェンス」。ゆったりと湯に浸かって身体を温めながらスクラブで肌を磨き、代謝を高めてからマッサージを受けるというもの。 建築、能舞台、温泉、スパと、唯一無二の魅力が揃った「バンヤンツリー・東山 京都」。霊山という京都の聖域で過ごす非日常体験は、心と身体、魂までも癒やし、明日への活力をみなぎらせてくれることだろう。
文:Pen編集部