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コロナ危機でもニトリ大躍進 巣ごもり、テレワークが追い風

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THE PAGE

 コロナ危機で多くの企業が業績を悪化させる中、家具大手のニトリが大躍進しています。巣ごもり需要の拡大から、キッチン用品の売上げが伸びたほか、テレワークの普及でオフィス用品の販売も拡大しました。しばらくは同じような状況が続く可能性が高いですから、巣ごもりが追い風となるニトリのような企業とそうでない企業との格差が拡大すると予想されます。

なぜ業績が急拡大?

 ニトリホールディングスの2020年3~5月期(第1四半期)の決算は、売上高が前年同期比3.9%増の1737億8000万円、純利益は同25.4%増の255億1900万円でした。新型コロナウイルスの影響で多くの企業が業績悪化に苦しんでいますが、ニトリは大幅な増収増益を達成しています。  同社の業績が急拡大しているのは、新型コロナウイルスによって外出自粛が行われたことに加え、テレワークが進展したからです。ニトリはもともと家具が主力でしたが、現在は家具だけでなく、ホームファッションも含めて、家に関する商品を総合的に展開しています。このため、巣ごもり消費の受け皿となっており、収納整理用品、キッチン用品、ダイニング用品などの販売が好調でした。またテレワークに移行した企業も多かったことから、パソコンデスク、ワークチェアといったホームオフィス家具も大幅な伸びを示しています。同社では緊急事態宣言の発令にともなって一部の店舗については臨時休業や時短営業を行いましたが、製品に対する強いニーズと、ネット通販の利用が伸びたことも加わり、大きな影響を受けませんでした。しかも、緊急事態宣言を受けて広告宣伝を縮小したことから、コストも下がるという予想外の出来事も重なり、利益率を押し上げました。

今後については慎重なスタンス

 今回のコロナ危機では外出自粛の影響から外食産業や小売店の業績が急激に悪化しています。ニトリはメーカーでもありますが、小売店も兼ねており、本来であれば、大きな逆風となるはずでした。しかし、巣ごもり消費に対するニーズの大きさが、こうした逆風を完全に跳ね返した格好です。  もっとも同社は今後の業績予想については慎重なスタンスを崩しておらず、2021年2月期の通期決算については従来予想を据え置いています。しかしながら、コロナをきっかけとした新しい生活様式は、一時的なものにはとどまらない可能性が高まっており、ニトリのような企業にとってさらに追い風となるのはまちがいないでしょう。  感染症が拡大してもそれを武器にできる企業とそうでない企業の業績の差は、今後、さらに拡大していくことになりそうです。 (The Capital Tribune Japan)

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