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経産省前テントひろば、10年目の大集会 原発反対の訴え、全国に共感

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週刊金曜日

「9・11経産省前テントひろば10年目大集会」が9月11日、東京・霞が関の経済産業省前であり、約300人が原発ゼロへの意思表示を続ける重要性を確認、原発からの撤退を声を合わせて訴えた。  本部の机の前には、同テントの代表だった淵上太郎さんや正清太一さんら9人の遺影が並んだ。主催者あいさつに立った三上治さんは「十年一昔という言葉があるが、私たちは当初から持久戦のつもり。多くの人の心がテントひろばとともにあることを実感している。多くの原発が止まっている、相手を敗北に追い込んでいることを確認しながら闘いを存続させたい」と強調。ほぼ毎日、ここに来ている斉藤美智子さん(92歳)は「経済産業省ほど不経済なところはない。私たち一人ひとりのかけがえのない命の声を合わせて、核のない未来を取り戻していきましょう」と力強く訴えた。  テント設置の合法性を争った裁判で市民団体側の弁護団長を務めた河合弘之さんは「テントひろばは、一番悪い経産省の喉元に匕首を突きつける闘い。最終的な勝利を勝ち取るための要諦で、世論を喚起し続けることが、全国の原発差し止めの訴訟にも影響を与える」と話した。  9月18日の東京・日比谷野外音楽堂「さようなら原発首都圏集会」への参加も呼びかけられた。  経産省前テントは東日本大震災から半年後の2011年9月11日、経産省の敷地内ではあるが、経産省を囲む柵の外に設営された。そこにはさまざまな人が集まり、原発と政治について議論する公共的な場所になった。映画の上映会や、会津の盆踊りである「かんしょ踊り」、勉強会、演劇、アートの展示なども行なわれていた。  不法占拠だとして16年8月21日に強制撤去されたが、物理的なテント撤去によっても「ひろば」は消滅せず、経産省本館玄関前に人々が移り、歩道に座り込むなどしながら毎日、福島原発事故の責任を追及し脱原発を訴え続けている。 (伊田浩之・編集部、2020年9月18日号)

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