増えてしまった体重を減らす、10のコツ
食事内容から運動、睡眠、ストレスを管理する方法…、体重コントロールのコツを紹介。
英スポーツジム「Six3Nine」でパーソナルトレーナーを務めるマイケル・ブルックスさんと、英スポーツジム「フレックスチェルシー」の強化部門の責任者であるジェイソン・ボーンさんに、体重増加の原因から、日々のルーティーンの見直し方、上手な体重管理のコツを教えてもらった。
ステイホーム中の体重増加の原因って?
ステイホーム 中、いつものような食生活を送るのはそもそも大変だったはず。とはいえ、それだけが体重増加の原因ではないみたい。 ・メンタルヘルスの不調 医学雑誌『ランセット』に掲載された研究によると、ロックダウンに関連するもっとも一般的な精神症状には、うつ状態やストレス、気分の落ち込み、過敏症、不眠症、怒り、精神的疲労などが含まれるという。 これらの症状の結果として発生する生理学的変化(たとえばストレスホルモンであるコルチゾール値の急上昇)は、糖質や脂肪の多い食品への欲求を高め、それと同時に代謝率(安静時のエネルギー消費量)を低下させる恐れがある。 ・孤独感 ロックダウンによって人との関わり方が変わり、物理的なコミュニケーションが減少、社会的孤立感が高まった。なかには感情的な苦痛をやわらげるべく、満足感を得るために食べ過ぎる人も。 ジャーナル『ホルモン・アンド・ビヘイビアー』に発表された研究によると、孤独を感じる人は、食後の食欲刺激ホルモンであるグレニンの循環レベルが高く、より早く空腹を感じるのだそう。 ・身体的活動の低下 ステイホーム中、座っている時間が以前より長くなった、という人は多いはず。これはジムに行けなくなったからではなく、通勤やオフィスでの勤務中、またランチの時間など日々の活動がなくなったから。もちろん燃焼カロリーも減少、影響は小さく見えてもじわじわと体重に反映される。 ・加工食品の摂取量の増加 こうした非常事態では、消費期限がより長い冷凍食品や加工食品を買いだめする人も多い。けれど一般的にそれらの食品には、塩分や当分、飽和脂肪がたくさん含まれている。 またスーパーに行く頻度を減らすために、新鮮なフルーツや野菜を避けてしまうケースも。さらにストレスや退屈感から、家にいる時間が長いとお菓子に手が伸びやすくなるとか。