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Gショック37歳、「機能で勝負する時代を開いた」石津祥介氏

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NIKKEI STYLE

■スポーティーな時計にヒットの予感 90年代と共通点

 ――樹脂で覆ったタフなGショックは、90年代のストリートファッションとともに、若者に大ヒットしました。  石津「ちょうどスニーカーブームに重なりますよね。そういえば最近もスニーカーブームの再来、オーバーサイズのスポーツウエアの流行があって、90年代の状況と似ています。Gショックのようなスポーティーな時計が再注目されそうだね」  ――ところできょうは、石津謙介さんが使い続けたカシオのデジタル時計をお持ちいただいています。  石津「おやじはカシオのデジタルウオッチの大ファンでした。70年代後半から80年代前半、Gショックが出る前のカシオのデジタルを愛用していました。僕や息子が受け継いで今でも現役。おやじはそれまでロレックスやユリス・ナルダンのシンプルな時計をしていたのだけど、根っからの新しもの好きで、カシオのデジタルに飛びついちゃった。ちょうどそのころ、第2次オイルショック後で省エネが言われて、ファッションもいっとき、チープシックがはやった。おやじは車もベンツから燃費のいいホンダに変えたんだけど、ファッション界でデジタル時計をしている人は珍しかっただろうなあ」  泉「そのころカシオトロンというオートカレンダー機能付きのデジタル時計がありました。カシオ計算機は電卓から始まった会社で、時間は1秒ずつの足し算である、と考えてデジタル技術を応用した時計を開発したんです。カメラ付きや電話帳機能付きなど多機能時計を発売した時期もありました」  石津「おやじは、軽くて実用的で数字で時計を見る、という、機械としてのカシオの時計にほれ込んでいました。デザインとかおしゃれさに憧れるのとは全然違う商品が登場したのだから」  ――そうしたデジタル時計の延長線上に、耐衝撃性を持つ樹脂の“防具”を着たGショックが生まれました。ロックミュージシャンのスティングが着用して人気が出た「スティング」モデルも有名でした。  泉「スティングモデルとファンに呼ばれたのはDW-5700という87年に売り出した丸型モデルです。Gショック発売35周年となった2018年に、原点回帰ということで復刻しました。35周年はさまざまなスペシャルモデルを発売し、すべて金で作った、世界限定35本、770万円という過去最高額のGショックも出しました」  石津「豪華な時計とGショックとが一緒になっちゃったわけなんだね。でもそっちの方向に行きだしたらだめ。Gショックは機能で競争してほしい」  泉「さすがに770万円は飛び道具です(笑)」

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