『いいとも!』効果による地殻変動 今度は志村けんとウッチャンが共演!
そうした中、今回の番組ではキャスティングの自然さも高評価を受けているようだが、芸能評論家の三杉武氏はこう語る。「そもそも、長い間芸能界の第一線で活躍している売れっ子芸能人や高い評価を受けている番組は、以前からそういったしがらみを毛嫌いしている観があります。例えば、お笑い界の“BIG3”と言われるビートたけしさんや明石家さんまさん、タモリさんは、自身の冠番組で個人的な好みこそあれ、さまざまな芸能人に門戸を開放しているし、少なくとも所属事務所の後輩だからといった理由だけで、ゲストに呼んだり、レギュラーに抜擢したりしているイメージはありません。人気番組の『アメトーーク』も、MCを務める『雨上がり決死隊』と同じ吉本芸人ばかりが重宝されているわけではなく、そういったしがらみを感じさせないところも番組の魅力になっているのではないでしょうか」。 ■『笑っていいとも!』での“禁断の共演”がもたらした好影響 そのうえで、大きな話題を集めた“ある番組”でのハプニングが、その後のバラエティーに大きな影響を与えている可能性にも言及する。「今年3月に放送された『笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号』での『ダウンタウン』と『とんねるず』、『爆笑問題』の“禁断の共演”は、業界内外で大きな反響を呼びましたからね。当たり前のことですが、やはりああいうしがらみを感じさせない、刺激的な共演はどんなにテレビ離れが叫ばれようともそれなりのヒキはあるし、視聴者からもきちんと評価されています。あの番組の放送後には、たけしさんが『ダウンタウン』の番組に飛び入りしてひさびさに共演を果たしたり、厳密に言うとお笑い界の話ではないですが、ヒロミさんが一部で不仲と伝えられていた堺正章さんの番組にゲスト出演したりもしましたが、バラエティーを中心に“業界の常識”やタブー、しがらみを乗り越えて、純粋に面白いキャスティングに挑戦しようという原点回帰、良い意味での地殻変動が起きていると思います。そういった意味でも、今回の『6人の村人!全員集合』も大いに楽しみですね」(三杉氏)。 “バラエティー村”で名をはせる6人の実力派村人たちによる、なんとも新鮮なガチンコ共演に要注目である。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)