14年ぶりV「頑張ってきた努力が実を結んだ」 アビスパ福岡U―18 プレミア昇格懸けたPOへ 試合敗れ「良いとき思い出して」【プリンスリーグ九州】
◆高円宮杯U―18プリンスリーグ九州1部第17節 日章学園高4―2アビスパ福岡U―18(23日、日章学園高人工芝サッカー場) ■勝利の女神がチャント熱唱【写真】 アビスパ福岡U―18(18歳以下)が、1試合を残して14年ぶり2度目の優勝を果たした。引き分け以上で自力での優勝を決められた一戦で日章学園高(宮崎)に敗れ、勝ち点37のまま。しかし前節2位の大分トリニータU―18も長崎総合科学大付高に1―2で敗れ、勝ち点を31から伸ばせなかったため、優勝が決まった。 久永辰徳監督は「負けてしまったので、素直に喜べない」と複雑な表情。それでも「1年間頑張ってきた努力がこういう形で実を結んだのは良かった」と顔を上げた。 日章学園高が全国高校選手権の宮崎県予選を勝ち抜いた間、福岡U―18は1カ月近く公式戦から遠ざかっていた。試合開始直後に失点。一時は逆転したものの前半追加タイムにセットプレーで失点し、後半に入るとイングランド・プレミアリーグのサウサンプトン入りが内定している高岡伶颯(3年)に決められるなど、2失点して突き放された。 久永監督は「試合勘の足りなさが出てしまい、後半はパワーが出なかった。その中で一度は逆転できた」と選手たちの健闘をたたえる。来季トップチームに昇格するサニブラウン・ハナン(3年)はコンディション不良が続き、16日にトップチームとの練習試合で約1カ月ぶりに実戦復帰したばかり。それでも後半38分までプレーし、少しずつ調子が上向いているところをアピールした。 プリンスリーグは30日の大分トリニータU―18戦が最終戦。12月6日と8日は国内最高峰リーグの高円宮杯U―18プレミアリーグ昇格を懸けたプレーオフ(PO)が控えている。久永監督は「大分U―18戦は勝ちにこだわり、POにつなげる。今週出た課題を基に、良いときを思い出したほしい」とハッパをかけた。
西日本新聞社