“崖っぷち”韓国大統領の逮捕は? 「最後までたたかう」強気ナゼ 最高で死刑…検察側「内乱の首謀者」【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
韓国の国政が混乱を極めています。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領への2度目の弾劾訴追案が提出され、検察は「内乱の首謀者」とみなしています。支持率も厳しい数字になっていますが、大統領は強気の姿勢を崩しません。今後どんな展開になるのでしょうか? そこで今回の#みんなのギモンでは、「韓国大統領 進退どうなる?」をテーマに解説します。
■大統領「野党の悪を知らせるために」
小野高弘・日本テレビ解説委員 「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案は、14日の夕方、韓国の国会で採決が行われる見通しです。これが可決されたら尹大統領はどうなるのか、さらには逮捕もあり得るのか。ギリギリの攻防がどうなるか見ていきます」 「今、尹大統領は崖っぷちにいます。その中で、『野党こそが国政をまひさせた』『野党の不正を捜査する検察を、野党は妨害しようとした』『野党の悪を国民に知らせるために非常戒厳令を発動した』『正当性があるのは私だ』と主張しています」
■国民向け談話で「最後までたたかう」
小野解説委員 「国民に向けた12日の談話では、このように述べています」 尹大統領 「(野党は)なんとか内乱罪をつくって大統領を引きずり降ろすため数々の虚偽の扇動を生み出しています。(野党が)国政を掌握し、大韓民国の未来を脅かす事だけは、どんなことがあっても防がなければなりません。私は最後までたたかうつもりです」
■戒厳令が影響…不支持率は85%
小野解説委員 「『最後までたたかう』と言っています。つまり、大統領の座を退くつもりはないという態度を表明しました。強気ですね。ただ実際は四面楚歌です。まず、国民は冷めています」 「最新の世論調査(韓国ギャラップ、12月10日~12日調査)では、大統領の支持率は11%と過去最低を更新。不支持率は85%で、支持しないと答えた人のうち49%、約半分は戒厳令がいけなかったと考えているそうです」 鈴江奈々アナウンサー 「戒厳令は国民の権利を強烈に制限するもので、そこに対して反発も大きかったということなんですね」 小野解説委員 「そして、野党が一丸となって大統領をやめさせようとしています。弾劾訴追案を出すのは2度目になります。今度こそ、と12日に国会に提出しました。これが可決されるかどうか、今ギリギリの攻防です」