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「macOS Big Sur」のパブリックβを試して確信したこと Apple Silicon搭載に向けてiPhone・iPadとの統合が加速

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ITmedia PC USER

 Mac向け次期OS「macOS Big Sur(ビッグサー)」のパブリックβ版が公開された。開発者向けのβテストを経て、開発者以外のユーザー向けにもβ版が配信され、いよいよ今秋の正式版リリースに向けて機能がまとまってきている(余談だが、このバージョンからmacOSはバージョン11となり、「X(テン)」ではなくなる)。 【画像】iPhoneっぽいコントロールセンターも用意  今後は品質を高めながら細かな調整が行われるが、例年の開発スケジュールからすると、主だった機能やその振る舞いなどが固まってきたとみていいだろう。ここではAppleへの取材をもとにBig Surの現状を検証しつつ、Macの製品戦略についても考えてみたい。

Apple Silicon搭載Macに先立ち、iOS系との統合が進む

 Apple製OSはmacOSに限らず、年次開発者会議のWWDCで開発者向けに年末の目玉となる機能(およびその使いこなし)についてアナウンスし、年末商戦に投入するハードウェア新製品と組み合わせた場合の付加価値は、製品のリリース直前まで秘密裏に開発が進められる。  とはいえ、ハードウェアとの綿密な統合が必要となるスマートフォンやタブレットのOSとは異なり、パソコンであるMacのOSはWWDCに注目していれば、おおむねトレンドを読むことができた。  しかし今年は事情が異なる。Macが採用するシステムチップをIntelから自社製の「Apple Silicon」に変更すると発表したからだ。Apple Silicon上で動作するmacOS Big Surに関しては、その開発が順調に進んでいるが、残念ながらその詳細は公開されておらず、ここで詳しく触れることはできない。  しかし、Intel Mac向けアプリケーションも含め、ユーザーがプロセッサの種類を意識せねばならない部分はほとんどなく、更新されていない32bitアプリなどを除けば極めてスムーズな移行が見込めそうだ。よほどシステムに深く興味を持つユーザーでなければ、プロセッサアーキテクチャの違いや対応アプリの混在について、全く気付くこともなく使い続けられる程度には洗練される。  これらはユーザーから隠された部分だが、懸念されるのはアプリの統合だ。もちろん、マルチフィンガー対応のタッチパネルを前提としたiOS・iPadOSのアプリとタッチパネルを前提としないmacOSのアプリでは、ユーザーインタフェースに対して求められる要素が全く異なる。  しかしBig Surを使い込んでいくと、相反する2つのOSがある面で統合され、ある面では統合されずになじみ合っている。Appleのもくろみがうまくいけば、iPhoneがもたらすモメンタムの大きさがiPadシリーズを後押ししているように、Macの進化も後押しすることになるだろう。

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