【複業のプロが伝授】「稼ぐ」体験はどうやったらできる?ビジネス感覚を身につけて一歩を踏み出そう
ミドル世代の「稼げる自分探し」は、とりあえず動いてみることが肝心です。”自分らしさ”と”稼ぐ力”の両方を追い求める、ミドル世代らしい働き方とは? まず何をするべきか、何に注意すればよいのか、複業のプロにお話を伺いました。
手軽に“ビジネス”を肌で実感してみよう!
「何かを始めるなら、資格取得よりもまずは稼ぐ体験からスタートしてみてください」というのは、副業に関する著書やセミナーなどを多数手がけ、自身も数々の副業をこなすパラレルワーカー、染谷昌利さん。 染谷さんは、まさに“複業”のプロ。例えば、書籍の執筆・プロデュース(今まで約50冊)、オンラインサロン主宰、企業や自治体のIT(集客・広報)アドバイザー、All Aboutのアフィリエイト・副業ガイドなどの複業をこなしながらも、副業プラットフォームで動画編集など「自分ができそう」と思うことは、気軽に受けているといいます。 そんな染谷さんがミドル女性に、まずおすすめするのが「メルカリ」です。 え、いまさらメルカリ!? 「もちろん不用品を売るというのもありますが、最近のメルカリではトイレットペーパーの芯、ウイスキーの瓶、ブランドショップの紙袋、使いかけの香水など、普通だったらゴミとして捨ててしまいそうなものが、商品として売られています。 こんなものまで売れるの? という体験は、副業というより”ビジネス”を肌で実感する第一歩です」と染谷さんはいいます。 手に職をつけるべく何か資格を取ったり、勉強したりするのはとても前向きで素晴らしいこと。 でも、考えてみたら「これがやりたい」「これが得意」「これならできそう」など、どうしても自分基準でになりがちですが、”稼ぐ”ためにはビジネス感覚が必要ですよね。
「メルカリでなくても、例えば、誰でもネットショップが開設できる『BASE』で、自分が趣味で作っているアロマキャンドルなどを売ってみるのもいいですね。楽天などの月額で出店料がかかるプラットフォームではなく、売れた分だけ販売手数料を払うプラットフォームというのが、ポイントです。 また、物品でなくても、ココナラなどのスキルシェアのプラットフォームで、講座を持ってみる。なんでもいいんです」(染谷さん) ちなみに、スキルで講座を持つと聞くとハードルが高そうに聞こえますが、あるプラットフォームで、コロナ禍に一番売れた講座はギターの弾き方だったんだとか。 「別にプロである必要はありません。好きな曲の趣味が合う、教え方が上手など、需要とマッチするのはどんなところにあるか、やってみないことにはわかりませんから」(染谷さん) たしかに。自分が選ぶ側だとして、テクニックよりも相性やフィーリング、人柄などを重視したいかも。