京都上ガル下ガル|深まる秋の京都で食べたい、甘酸っぱいリンゴのお菓子。
木々が色づき、秋が深まってくると食べたくなるのが、秋から冬にかけて旬を迎えるリンゴのお菓子。祖母から受け継いだレシピのタルトタタンや、リンゴ愛が詰まったタルト、洗練された味わいのホテルのアップルパイ。新旧の名店で、甘酸っぱい口福を楽しんで。 「京都上ガル下ガル」記事一覧 ーーーーー
ラ・ヴァチュール
タルトタタンといえば、の名店。1ホールに20個以上のリンゴを使い、じっくり煮詰めて焼き上げたタルトタタンは、先代・松永ユリさんが本場の味を追求して完成したもの。現在、その味を守るのは孫娘の若林麻耶さん。「毎日リンゴの状態は違うので、祖母のときからレシピはあってないようなもの。祖母が理想としたタルトタタンを目指して作っています」。口の中に広がる、とろとろに煮詰められたリンゴの甘酸っぱさとほろ苦さ、バターの香り。一度食べればたちまち虜になる味わいだ。リンゴが旬のこの時期は、食べ比べをしたり、特別なタタンを作るなどの試みも。オンラインショップの開設もファンには嬉しいニュース!
写真:鍋でじっくりカラメル色になるまで煮詰めたリンゴに、タルト生地をかぶせてオーブンで焼き上げるタルトタタン。ふじ、サンふじを中心に使っているが、リンゴの季節で味わいが変わる。12月には「はつ恋ぐりん」という青森の青りんごが登場予定。
<ラ・ヴァチュール> La Voiture 京都市左京区聖護院円頓美町47-5 tel:075-751-0591 営)11時~18時 休)月 https://www.instagram.com/voiture_1971/
焼き菓子工房コレット
ブラムリー、ルビースイート、レーヌデレネット、エグレモントラセット……。これらはすべて店頭に飾られたリンゴの種類。「いろいろな品種があることを知ってほしい」という店主・三井素子さんのリンゴ愛の表れ。看板メニューは、リンゴのジューシーさと爽やかな甘みに感動するリンゴのタルト。季節によって品種が変わるが、いまの時期はグラニースミス、紅玉など、数種が同時に並び、食べ比べる楽しみも。「焼き上がり当日はタルトのサクサク感、翌日はアーモンドクリームの熟成した香りを楽しんでいただけます」。家族に作るような気持ちで作っているという三井さんの焼き菓子は、大切な人への贈り物にもオススメだ。