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導入進む「ダイナミックプライシング」 コロナ不況下の家計にはどう影響する?

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ニューズウィーク日本版

消費者と小売店の情報戦

では、利用者は価格の変動を利用して上手に買い物をすることができるのだろうか。答えはイエスでもありノーでもある。 コロナ危機ではパニック買いが発生し、一部商品の価格が異常に高騰するという出来事があった。これも一種のダイナミック・プライシングだが、高い買い物を強いられた消費者がいる半面、その後の値崩れによって、逆に安く買えた消費者もいる。結局は消費者と小売店の情報戦であり、正しい情報を先に得た人が勝つゲームと考えてよい。 もっとも、IT化の進展で価格変動の頻度が異様に高まっているのだとすると、有利なのは小売店側だ。両者の情報量には格差があるので、頻繁に価格をチェックできなければ、消費者がお得な買い物に利用するのは難しいだろう。 <2020年6月2日号「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集より>

加谷珪一(経済評論家)

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