果てとチーク「害悪」の幕開けに升味加耀「あなたがこの作品に出会ってくれたら、とても嬉しい」
果てとチーク 第8回本公演「害悪」が、昨日11月22日に東京の座・高円寺1で開幕した。 【画像】果てとチーク 第8回本公演「害悪」より。(撮影:上野哲太郎)(他11件) 果てとチークの升味加耀が作・演出を手がける「害悪」は、2015年に初演、2021年に再演された作品。ギリシャ悲劇「トロイアの女たち」を下敷きにした本作では、20XX年、人工知能・アテナに管理された仮想空間で行われる第三次世界大戦下の世の中を舞台に、“そう遠くない私たちの未来に起こり得る、最悪のシナリオ”が描かれる。出演者には、川村瑞樹、青年団の鄭亜美、中島有紀乃、青年団の能島瑞穂、コンプソンズの宝保里実、まりあ、李そじんが名を連ねた。 作・演出を手がける升味は「まずは、無事に初日をほぼ満席のお客様と共に迎えられたこと、心底ほっとしています。けれども、10年前に、目をそむけたくなるようなことばかりが起こる“SF”として描いた作品が、最早現実と大して変わらなくなってしまったことが、なんとも悲しいです。日常を侵食する糞みたいな暴力構造を、怯みながらも見つめ続けるあなたが、この作品に出会ってくれたら、とても嬉しいです。皆様のご来場、心よりお待ちしています」とコメントした。公演は明日11月24日まで行われる。 ■ 果てとチーク 第8回本公演「害悪」 2024年11月22日(金)~2024年11月24日(日) 東京都 座・高円寺1 □ スタッフ 作・演出:升味加耀 □ 出演 川村瑞樹 / 鄭亜美 / 中島有紀乃 / 能島瑞穂 / 宝保里実 / まりあ / 李そじん ※U-24割引あり。