【40代 乳がん闘病記】超音波検査とマンモグラフィの結果&針生検へ
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【超音波検査とマンモグラフィの結果と針生検】
超音波検査とマンモグラフィ検査を終え、再び乳腺外科の待合で待機。 ほどなくして名前を呼ばれ、先生から超音波とマンモグラフィの検査結果の説明を受ける。 「しこりの大きさは1.4cm×1.7cm 期待を持たせても仕方がないからはっきりと言うがほぼがんだと思う。ついてはタイプを調べるから針生検をしよう。そしてスピードを速めたいからMRIとCTの予約もしちゃおうか。超音波検査で嚢胞の可能性もあるとも言っていたけど、これからの検査ではっきりするから」 流れるように説明があった。説明に無駄がない。タイプだ。相性がよさそうだと直感が働いた。 針生検とは細胞の一部ではなく、組織の一部を採取して調べる組織診のこと。 先生はベッドに寝て麻酔を打っておちちのしこり患部に針を3回刺して細胞を取る、そういうようなことを言っていた。 先生が「病理まだ?」と何度か看護師に聞いていたが、専門の病理の方が来るようだ。 2回ほど催促の電話をかけて、ようやく全員が揃ったところで麻酔から生検が始まる。 ねずみ取りのようなバチンバチンという音が1回の生検で2回、それを3回やった。 「痛みは大丈夫?」と聞かれたが麻酔のおかげでちくっとするくらいのもの。 しかしこの針生検の痛みはその後の全ての検査結果が出るまで数週間続き、痛みと不安が私を立派ながん患者に育てるのだなと納得する絶妙なプロセスに感じられた。 イニシエーション、とでも言ったらよいだろうか。 結果、1か月近く痛みと黄あざ青あざが消えない大変な検査であった。 針生検が終わり、ベッドの上で着替えながらなんだかオオゴトになってきたなとまた泣いた。 今度はタオルをくれないので、自分のハンカチで涙を拭いた。 もみあげが白髪の看護師は相変わらずつんけんしている。 「みんな最初は泣くんです。女性はそれでも覚悟が早いから次回以降は明るく前向きになる人が多いんですよ」先生は好き勝手を言う。 「何が前向きじゃ」と思いながら話を聞いた。 今後の検査予定と家族と一緒に来院する日を決めて、診察室を出たらMRIとCTの検査説明と血液検査で終了となった。