屋外で演奏を届ける宮之城吹奏楽団＝さつま町の県立北薩広域公園

　さつま町を拠点に活動する宮之城吹奏楽団（宮吹）は２０日、同町の県立北薩広域公園でコンサートを開いた。来場者が密にならないように会員制交流サイト（ＳＮＳ）のみで告知。１１カ月ぶりに観客を前に演奏した。 【写真】屋外で演奏を届ける宮之城吹奏楽団＝さつま町の県立北薩広域公園

　高校生から５０代の２６人が出演。約１時間半、アニメやクリスマスにちなむ１２曲を披露し、家族連れら約５０人が聞き入った。ＳＮＳを見て駆け付けた鹿児島市山下町の自営業久保剛彦さん（５６）、弘恵さん（５３）夫婦は「久しぶりの生演奏は体に染みる。発表の機会が少なく、団員も寂しいだろうが、今後も頑張ってほしい」とエールを送った。 　楽団の知識洋子事務局長（５８）は「寒い中、多くの人に聞いてもらいうれしかった。新型コロナが収束するまでは今後も公園で開催したい」と話した。