【ピンクリボン月間】9人に1人の女性が乳がん「自分で発見できるがん」セルフチェックと検診で早期発見を 福岡
FBS福岡放送
10月は乳がん検診の早期受診を呼びかける「ピンクリボン月間」です。乳がんを経験した女性が、早期発見のためのセルフチェックの大切さを訴えています。
5日、福岡県粕屋町のイオンモール福岡で、がんの啓発イベントが開かれました。がんに対する正しい理解と、がん検診の受診率向上につなげようと、生命保険会社のアフラックが全国で開いているイベントです。 日本人女性がかかる「がん」のうち最も多いのが「乳がん」で、その発症確率は10.6%、つまり9人に1人です。
■鬼丸ゆりか記者 「こちらでは、乳がんのしこりの感触を体感することができます。」 毎年、1万人前後が「乳がん」で亡くなっていますが、厚生労働省の国民生活基礎調査によりますと、福岡県の乳がん検診の受診率は44.7%で、全国を下回っています。 乳がんを経験した女性でつくる団体「あけぼの福岡」の深野百合子会長は、「乳がん検診」の大切さを訴え続けています。
イベント会場では、ステージ1の乳がんを宣告され治療を受けた深野会長が、自身の経験を語りました。 ■あけぼの福岡・深野百合子 会長(80) 「私が50歳の時に左乳頭から出血しました。早期発見・早期治療が何よりも大切と身にしみて思いました。」 その上で、自身で乳房を意識する生活習慣「ブレスト・アウェアネス」の大切さを呼びかけました。 ■深野 会長 「日頃から自分の乳房を意識して、その状態を知っておくことで、異常に気づきます。意識して触らないといけません。」
「乳がん」は自分で発見できる「がん」です。「乳がん」のセルフチェックには、3つのポイントがあります。 1つ目は、両脇の下のリンパ節にしこりがないか。 2つ目は、乳房の形や大きさなどに変化がないか。 3つ目は、まんべんなく胸にしこりがないか。 この3つを確認することです。 ■訪れた人 「自分の中では初め(セルフチェックをと)思っていても、そのうちしなくなるので、先生の話をうかがって、せめて月に1回くらいはチェックしていかないといけないと思いました。」 ■深野 会長 「頻度は月に1回以上。回数を決めないのがこの生活習慣です。検診は2年に1回で、その途中に気づいたら専門医に行くのがベストです。乳がんで亡くならないように早期発見しましょうというのが訴えたいことです。」
6日夜、福岡市中央区の旧福岡県公会堂貴賓館はピンク色に染まりました。夜空を照らすその色は、検診やセルフチェックによる「乳がん」の早期発見の大切さを伝えています。