【赤ちゃんの難病】「手術を受けて本当に良かった」母親のおなかの中で『手術』国内初の治療法とは?「脊髄髄膜瘤」の新たな選択肢、患者の希望の光になるか
父親「元気に産まれてきてよかった」
そして9月7日、病院の待合スペースに北村さんの夫・琢磨さんの姿がありました深夜に北村さんが破水したため、急遽出産することになったのです。 帝王切開で生まれてきたのは2124gの女の子でした。36週目で生まれたため早産にはなりましたが、大きな問題なく出産することができました。 (北村琢磨さん)「(Q赤ちゃんは実際にご覧にはなられました?)はい、見てきました。(Qどんなお気持ちでした?)こんな顔していたんだって。ずっとエコーで見れなかったので、よく頑張ったねっていう感じですね。一応背中の手術の痕も見せていただいて、今後の経過とかのお話を先生からお伺いして、まずは赤ちゃんに関しては一安心かなと。元気で出てきてくれて泣いていたので良かったなって感じです」 生まれた赤ちゃんはすぐに新生児の集中治療室に移され、手術の経過の確認や、脳や運動機能に障害があるかどうかなどを調べます。
名前は結愛(ゆあ)ちゃん たくさんの人から愛されますように
出産から20日経った9月27日、赤ちゃんの退院の日を迎えました。 (北村莉奈さん)「ほぼきっちり3時間でおなかすいたって起きてくるので、ミルクも日に日にちょっとずつ飲む量も増えて、きのうも夜中いつも飲んでる量じゃ足りなかったみたいで、追加を飲んでました」 脊髄髄膜瘤の影響で右脚の筋力が弱いということですが、今のところほかに目立った症状はなく、今後は定期的にリハビリなども行いながら経過観察する予定です。名前は夫婦で相談し多くの人に愛される子になってほしいと「結愛(ゆあ)」と名付けました。 (北村莉奈さん)「病気のことに関してもそれ以外に関しても頑張らなといけないことが多い子なので、その努力が結ばれますようにっていう意味と、たくさんの人から愛される子になりますようにっていう意味を込めて「結愛」になりました。」 「全く不安がなかったわけじゃないですけど、でも今手術を受けてこうやって自分の子を自分の腕で抱くことができて、手術を受けるかどうするかって時に諦めるっていう選択もあったとは思うんですけど、私は諦めなくて、手術を受けるっていう選択をして本当に良かったなと思っています」 患者家族に希望をもたらす「胎児手術」。執刀した遠藤医師らのグループは先進医療として国に申請していて2027年以降の保険適用を目指すとしています。 (遠藤誠之医師)「今回胎児手術っていう選択肢が新たに加わったっていうことで、親がどれを選ぶのかっていうために必要な情報っていうのを本当に偏りなく、提供するということっていうのは非常に大切だと思います」 (2024年10月16日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)