オリックス育成6位・乾健斗、「気迫のあるピッチングを見せていきたい」祖父・国雄さんは阪神でプレー
◇29日 オリックス新人選手入団発表(大阪市のホテル) 育成ドラフト6位・乾健斗投手(18)=茨城・霞ケ浦高=は「ユニホームに袖を通せたので、やってやろうという気持ちになりました。(オリックスは)3連覇しているので投手力がとてもすごいという印象。自分は身長があるので、その身長を生かして気迫のあるピッチングを見せていきたいと思います」と抱負を語った。支度金は300万円、年俸は240万円(金額はいずれも推定)。背番号は「056」と決まった。 乾は水戸市出身で188センチ、88キロの右投げ右打ち。祖父の乾国雄さんは1940年代に阪神でプレーした内野手で、通算成績は136試合257打数44安打の打率1割7分1厘、2本塁打、9打点だった。 祖父は乾が5歳ごろに亡くなり、現役当時の写真でしか、その往時をしのぶことができない。幼少期に遊んだ記憶も残っていない。母によると、物心がついた頃には祖父は入院していたという。それでも写真を見れば「やっぱり、すごいな」と感じるという。地元に戻ったら、祖父と亡父・健一郎さんの墓前に「おじいちゃん、お父さん、何とかプロ野球の舞台に立てたよ、と報告します」と話した。 霞ケ浦高の先輩にあたる担当の佐野如一スカウトからは「角度のあるストレートはMAX144キロを計測。今後の伸びしろを大きく感じさせる大型右腕」と評される。育成からはい上がり、祖父と肩を並べる日を追い求める。
中日スポーツ