エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
積算1万4389km 少し癖のあるブレーキの感触
マセラティのマークといえば、先が3本に別れたトライデント。ブレーキペダルにも刻印されているが、芸術的な鍛造品だ。往年のレーシングカー、マセラティ・ティーポ61に付いていても違和感はないだろう。 ブレーキの感触は、MC20の特徴の1つ。冷えた状態では淡泊で効きが弱め。充分に温まっても、強い制動力を得るには深く踏み込む必要がある。 最近の高性能モデルに組まれる、ブレンボ・ブレーキは敏感すぎるように思うが、このブレーキも直感的ではない。左足で踏む方が、扱いやすいとも感じている。
テストデータ
■気に入っているトコロ ルーフのカラー:筆者はツートーン・ルーフが好きではない。MC20は、ボディと同色でも美しい。 ■気に入らないトコロ 鳴きがちなブレーキ:スーパーカーは、往々にしてブレーキがキーキー鳴きがち。疲労の原因になる。 ■英国価格 モデル名:マセラティMC20(英国仕様) 新車価格:22万2025ポンド(約4307万円) テスト車の価格:31万735ポンド(約6028万円) ■テストの記録 燃費:5.6km/L 故障:なし 出費:なし
リチャード・レーン(執筆) 中嶋健治(翻訳)