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【漫画付き】「前立腺がん」の患者が急増中! 予防する方法はあるの?

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Medical DOC

前立腺は膀胱のすぐ下にある男性特有の臓器です。そこに発生する「前立腺がん」が近年増加中で、近い将来、男性の部位別がん罹患率で1位になるといわれています。なぜ、前立腺がんが急激に増えているのか、前立腺がんを発見するために行われるPSA検査とは何か、果たして予防法はあるのか……。患者さん目線でわかりやすく病気について説明してくださる、土橋正人先生に解説していただきました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】 土橋正人先生(どばし泌尿器科クリニック) 北里大学医学部卒業。国際医療福祉大学熱海病院泌尿器科、国際医療福祉大学病医院講師などを経て、2019年9月に泌尿器科とペインクリニック内科を専門とした「どばし泌尿器科クリニック」を開業。日本泌尿器科学会認定指導医・泌尿器科専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医。

急増の原因は、PSA検査の普及と欧米型食生活

編集部: 「前立腺がん」の患者が急増中と聞いたのですが、本当なんでしょうか? 土橋先生: 本当です。2012年の部位別がんの罹患率をみますと、1位は胃がん、2位が大腸がん、3位が肺がん、4位が前立腺がんですが、実際、この前立腺がんの罹患率は急激に増えています。2020年から2024年ぐらいの間には、男性のがんの部位別1位になると予測されているほどです。予防のためには、食生活の改善と適度な運動が推奨されています。 編集部: 急激に増えてきている原因は何でしょう? 土橋先生: まず、「PSA検査」の普及によって、早期の前立腺がんが発見できるようになってきたということが、背景にあります。それから、「食生活の欧米化」と「高齢化」によって、罹患率そのものも増加してきています。 編集部: 「PSA検査の普及」から、詳しく教えてください。 土橋先生: PSAというのは、「前立腺特異抗原」という前立腺から分泌されるタンパク質分解酵素の一つで、1979年に発見されました。PSAは、前立腺がんになると、血液中に多く出現します。そのため、血液検査でPSA値を測定する検査が行われるようになり、早期の前立腺がんの発見に役立っています。 編集部: 「食生活の欧米化」についてはどうでしょう。 土橋先生: 食生活も少なからず関係していると考えられています。日本人は元々、前立腺がんにかかる人が少ない人種でした。ところが戦後、食生活の欧米化が進み、肉や乳製品など動物性タンパク質や高脂肪の食品の摂取が多くなるにつれて罹患率が増えていきました。 編集部: 「高齢化」についても教えてください。 土橋先生: 前立腺がんの発症は大体60歳ぐらいから増えてきて、ピークは75歳から79歳ですから、高齢者のがんといえます。そこから考えると、高齢化が進んだことも、患者数が増えた原因の一つといえますね。 編集部: 他のがんと同じように、遺伝要因もあるのでしょうか? 土橋先生: 家族性の遺伝も関係しているといわれています。ですから家族歴を確認して、近親者に前立腺がんになったことがある方がいる場合は、40歳になったら一度、PSA検査を受けることをおすすめします。40歳代で発症する人はほとんどいらっしゃいませんが、PSAの上昇速度など、経過観察が大切です。

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