【ツール・ド・ラ・プロヴァンス:プレビュー】ベルナルやアラフィリップら豪華メンバー集結!プロヴァンスの巨人《モン・ヴァントゥ》に挑む
次々とレースが延期・中止に追い込まれ、いつまたシーズンが中断されるかもしれない。新型コロナウイルス禍の終焉はいまだ見えず、不安な日々は相変わらず続く。2021年シーズン開幕以来、ワールドチームが参加したレース日数はわずか6日だけ。……ちょうど1年前はすでにプロトンは世界5大陸を股にかけ、44日も走っていたというのに。
だからこそ、2月11日から4日間の予定で行われる2021年ツール・ド・ラ・プロヴァンスに、14ものワールドチームが駆けつける。しかも中止や延期になったムルシア一周やオマーン一周に出場予定だった強豪たちも、こぞって行く先をフランスに変えた。おかげで、素敵に豪華なメンバーが、プロシリーズ化2年目の今大会を彩ることになった。
たとえば「開幕の週末」=2月末のベルギークラシック開幕戦へ向けて、急速に調子を上げていきたいウェレンス&ジルベール&デゲンコルブのロット3人組に、UAEコンビのクリストフ&トレンティン。もちろんクラシック精鋭軍「ウルフパック」も、ジュリアン・アラフィリップと共に乗り込む。
複数のグランツールエースもスタートラインに並ぶ。目玉はやはり2019年ツール総合覇者ベルナルだろうか。さらには2018年ブエルタ総合2位マスに、今季いよいよグランツール総合エースとして本格始動するチッコーネやウラソフも、南仏の山で才能の証明を行う。
2016年に誕生した歴史の浅いレースに、これほどまでにハイレベルな選手たちが大量に集結したのは、なにもコロナ禍だけが理由ではない。2019年末からツール・ド・フランス開催委員会ASOが大会パートナーとなったことも、やはり強豪チームを惹き付けた。なにしろASO開催のパリ~ニースやクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでおなじみの手法が、この2021年ツール・ド・ラ・プロヴァンスにも用いられる。それが同夏のツールで使用されるコースを走ること。
今大会では3日目イストル~シャレ・レナールで、ツール第11ステージのルートを一部拝借する。そう、プロヴァンスの巨人、モン・ヴァントゥに登る!
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