【高校ラグビー】全国制覇を狙う強豪校が各地で熱闘!大阪の代表3校は大阪桐蔭、東海大大阪仰星、常翔学園 兵庫は報徳学園が快勝し全国大会への出場決める 奈良は30年連続のライバル対決制した天理が3年連続の花園へ
▼大阪大会第1地区 「大阪桐蔭」VS「関大北陽」
翌日17日(日)には、今年度の選抜大会、サニックスワールドユース大会と優勝し、15人制では無敗の大阪桐蔭が登場。大阪大会第1地区決勝で、昨年度花園への初出場を果たした関大北陽と対戦しました。 「(無敗の)大阪桐蔭が相手でも勝機はある。終盤勝負に持ち込むためにも前半からトップギアーで臨みたい」と話していた関大北陽の梶村真也監督。序盤は王者・大阪桐蔭の圧力に対して関大北陽が互角に渡り合います。個々の強さを背景に大阪桐蔭が繰り出す連続攻撃に対して、全員が集中したしっかりとしたディフェンスで対応。攻め込まれながらも得点を許しません。しかし9分、大阪桐蔭が持ち味の一つ、スクラムで試合の流れを引き寄せます。センターライン付近のスクラムを押し込んで、関大北陽ディフェンスの対応を遅らせると、ラックサイドが空いた一瞬のスキをついてSH川端隆馬選手が20m以上を走り切ってトライ。ゴールも決めて7点をリードします。 その後も関大北陽を自陣に押し込んでせめ続ける大阪桐蔭。しかし、梶村監督が「(関西)大学にお邪魔して、徹底的にモール攻撃に対するディフェンスを鍛え上げてきた」と語った関大北陽の粘り強いディフェンスの前になかなか追加点を奪うことができません。それでも慌てないのが大阪桐蔭の強さ。敵陣でスクラムを押し込んでペナルティーを獲得すると、何度も何度もゴールライン近くでのラインアウトからのモール攻撃につなげていきます。そして前半のロスタイムに突入した32分、モールがくずれたサイドを突いて、FL眞鍋蓮之輔選手が右中間にトライ。モールを止めることに集中した関大北陽のギャップを冷静についた貴重な追加点で12対0とリードをひろげて、前半を折り返しました。 後半に入っても大阪桐蔭は攻撃の手をゆるめません。チームを率いる名取凛之輔主将が「ここにきてチームの持ち味であるディフェンスの固さに加えて、ブレイクダウン(接点でのボールの争奪戦)が、良くなってきた」と語ったように、接点を制して主導権を握り続けると、3分、15分、20分と着実に得点を加えていきます。終盤、関大北陽が繰り出す必死の攻撃に対しても、一人一人がしっかりとタックルにはいって最後まで得点を許しませんでした。 終わってみれば40対0。途中から出場した選手も含めて、全員がきっちりと役割を果たした大阪桐蔭が王者の風格をみせて4大会連続18回目の全国高校ラグビー大会出場です。