振り込め詐欺にはどんな種類がある? 救済措置をうけることはできる?
「振り込め詐欺」などの金融犯罪に遭ってしまう人は後を絶ちません。 しかし、被害に遭った人だけなく、自身の準備や家族の協力のもと、未然に防いだというケースもあるでしょう。金融犯罪に引っかからないようにしたいものです。
振り込め詐欺
金融庁などのサイトでは「振り込め詐欺」として4つの類型を紹介しています。 これらの4つの類型のいずれかの被害に該当した場合には、振り込め詐欺救済法による救済措置を受けられる場合があります。 ■オレオレ詐欺(恐喝)事件 親族、警察官、弁護士などを装って、交通事故や痴漢などの示談金等の名目で、ATMを利用して現金を振り込ませます。比較的高齢者が被害に遭いやすい詐欺事件です。 ATMを利用して現金で振り込む場合、その上限は10万円です。 ■還付金等詐欺事件 税務署などをかたり、「払い過ぎた税金が戻る」などとATMに誘い出し、電話で指示しながらATMを操作させて、現金を詐取します。高齢者が被害に遭うことが多いです。 還付金などの請求詐欺を防ぐため、各行のATM付近に「ATMを操作しながら携帯電話を使用しないでください」という注意喚起もみられます。 ■架空請求(恐喝) 郵便やインターネットなどを利用して不特定多数の人に対し、架空の事実を口実にした料金を請求する文書等を送付するなどして、現金を預金口座等に振り込ませるなどの方法によりだまし取る詐欺(恐喝)事件です。 こちらは高齢者よりも、インターネットをよく利用する若年層や中高年の方が被害に遭うことが多いようです。 ■融資保証金詐欺事件 そもそも融資するつもりもないのに、融資する旨の文書を送りつけ、融資の申し込みがあった人に対し、保証金等を名目に現金を預金口座等に振り込ませるなどの方法により、だまし取る詐欺事件です。
いわゆる闇金の利用による被害は、振り込め詐欺の被害と同様に救済制度がある?
闇金とは、貸金業の登録がないため、貸金業者として監督を受けることがありません。 つまり、出資法等や利息制限法などに定められた上限金利を、はるかに超えた金利で貸し付けを行うケースがあります。 闇金の利用によって起きた犯罪被害も、振り込め詐欺の被害に遭われた方の救済制度、被害回復給付金支給制度の対象となります。
まとめに代えて
金融庁や警察庁などが盛んに振り込め詐欺被害防止を訴えていますが、被害に遭う人はゼロになりません。 被害を根絶するべく金融犯罪者を摘発してほしいものですが、まずは被害に遭わぬよう、自身はもちろん、家族・友人にも注意を喚起しましょう。 出典 金融庁 「振り込め詐欺」にはどのようなものがあるでしょうか・・・??? 金融庁 振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ 日本貸金業協会 5 お借入れの上限金利は、年15%~20%です 執筆者:大泉稔 株式会社fpANSWER代表取締役
ファイナンシャルフィールド編集部