「マイナンバーカード」は返納できる? 返納のデメリットも解説
マイナンバーカードは本人の意思で返納できます。最近の個人情報に関する報道を受けて、返納したいと考える人もいるでしょう。もしマイナカードを返しても一度もらったマイナポイントはなくならないので安心です。 しかし、カードがなくなるだけで個人に割り当てられたマイナンバーがなくなるわけではありません。本記事では、マイナカードを返納するとどうなるかについて解説します。
マイナカードを返納するには?
マイナカードは、市区町村役場にカードと「個人番号カード返納届」を提出することでいつでも返納できます。返納する場合には次の書類が必要です。 ・本人 運転免許証やパスポート、健康保険証などの本人確認書類 ・代理人 代理人の本人確認書類、委任状、本人との関係を確認できる書類 返納する前に、必要書類についてお住まいの自治体に事前に連絡しておくと確実です。なお、返納したマイナカードは回収されて利用できなくなるので、今後再交付する場合には、再交付手数料1000円(電子証明書が不要である場合は800円)が必要となります。
マイナカードが心配なこと
マイナカードへの不安の声を報道などで耳にした人もいるのではないでしょうか。主に心配されていることは次の3つです。 (1)紛失や盗難のリスクがある マイナカードは健康保険証として利用できます。しかし、持ち歩くとなくしたり盗まれたりするリスクがあります。もし、紛失や盗難にあった場合は、マイナンバー総合フリーダイヤルに電話しましょう。 (2)個人情報が漏えいするリスクがある マイナカードが別人の個人情報とひもづけられたり、別人の証明書が交付されたりする事件が報道されています。件数が少ないとはいえ、自分にも起こらないか、注意しなければなりません。 (3)カードに有効期限があるため更新に時間がかかる マイナカードの有効期限は、発行日から10回目の誕生日までです(未成年は5回目の誕生日まで)。また、格納されている電子証明書は年齢にかかわらず、5回目の誕生日まで有効となっています。 単なる顔写真付きの身分証明書(運転免許証など)として利用しているだけではなく、健康保険証などとして利用するために暗証番号を設定している場合には、約5年ごとに手続きが必要になります。なお、カードと電子証明書の更新手数料は無料です。