石原さとみ&青木崇高、娘役・有田麗未からの“似顔絵”贈呈に「たまらないですね」としみじみ<ミッシング>
石原さとみが主演する、映画「ミッシング」の舞台挨拶が5月30日に開催された。石原と共演の青木崇高が登壇し、サプライズとして、石原演じる母親の失踪した娘・美羽を演じた有田麗未も登場した。 【写真】有田麗未が描いた石原さとみ&青木崇高の“似顔絵”を公開 ■映画「ミッシング」とは ある日突然いなくなった幼い娘。その帰りを懸命に待ち望みながらも、自分たちの力ではどうにもできない現実との間でもがき苦しみ、事件をめぐるマスコミと世間の声に翻弄される母親とその家族。 事件により世間の注目を浴びた事により、謂れのない誹謗中傷や好奇の目に晒されながらも、いつか必ず会える、その日を信じて、出口のない迷路を彷徨い続ける母親・沙織里を演じるのは、今までの自分を壊して欲しいと、7年前、自ら吉田恵輔監督に直談判をした石原。 さらに、中村倫也、森優作、小野花梨、細川岳、小松和重、カトウシンスケ、山本直寛、柳憂怜、美保純らが集結。“人間描写の鬼”と評される吉田監督は本作を「自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」と語る。 また本作は、ヨーロッパ・アジア・北米ど既に5カ国の映画祭の招待を受け上映が決定した。 ■石原さとみ、映画の反響に「とてつもない長文のメッセージを頂けてすっごいうれしいです!」 「大傑作」「早くも映画賞確実」といった絶賛の声や「ハンカチ必須」「涙が止まらない」「優しい光を感じる」と映画をみて心揺さぶられた声が続々と発信され、その熱に後押しされ劇場に足を運ぶ方が続出し、公開から2週間で動員23万人を突破した。 舞台挨拶では「周りの方から感想などお聞きしていますか?」という司会者からの質問に石原は、「今までに無い感想量です。友達の友達とか家族の同僚とか、なんか知り合いから伝言を言い渡されたりとか、すごく反応が濃いですね!あと、同業の俳優さんだったり女優さんだったり、皆さんからとてつもない長文のメッセージを頂けてすっごいうれしいです!」と反響の大きさに驚く。 青木にも多くのメッセージが来ているそうで「とにかく凄い感動したということはあるんですけど、具体的なことがまだまとまってないみたいな。まだ気持ちがうまく説明できないんだけど、とにかく見られてよかったっていうメッセージが多くて、とてもうれしいですね」と笑顔で語った。 ■石原さとみ&青木崇高、娘役・有田麗未の登場に“秒で涙” イベントも中盤に差し掛かったところで有田がサプライズで登場。思わぬゲストの登場に石原と青木は、有田の姿を見るや否や思わず「秒で涙」を浮かべていた。有田は「初めまして!美羽役の有田麗未です!」と元気いっぱいに挨拶し、撮影時以来となる久しぶりの再会に「お父さんとお母さんにずっと会いたいなと思っていたからうれしいです!」と満面の笑み。 続けて撮影中の思い出を「公園で遊んだことと、待ち時間にトランプとしりとりをやったことが楽しかったです!」と笑顔で振り返った。それに対して石原が「走り過ぎてバテてたね(笑)」とその時の青木の様子を暴露。3人揃って本気で遊んでいた微笑ましいエピソードを明かした。 さらに劇中で印象的に出てくる有田が実際に描いたお父さん、お母さんの似顔絵にちなんで、改めて有田が石原と青木それぞれに似顔絵をプレゼント。石原の絵には、似顔絵の他にリボンや花火などカラフルに描かれており「お母さんに髪の毛を結んでもらったことを思い出して、あと海の前で瓶の中に石を入れてカシャカシャして遊んだことが楽しかったからそれも描いて、花火をしたこともすごく楽しかったので、でっかく描きました」と説明。 石原も「楽しかったね、あの時間!」と涙目で満面の笑みを浮かべていた。続いて、カメや魚、貝、カブトムシも描かれている青木の絵については「お父さんは海(漁港)で働いているから海の絵をいっぱい描いて、カブトムシ公園で遊んだからカブトムシの絵を描きました!」と解説。青木は「そっくりじゃん!」と似顔絵を絶賛し、「たまらないですね」としみじみと絵を眺めていた。 最後の挨拶では、有田は「今日はみんな来てくれてありがとうございます。お母さんとお父さんみたいにすてきな俳優さんになれるように頑張ります!」と大きな声で宣言。青木は「平日のお客さんの劇場の入りが、週末の日を超えているというニュースを見て、これは結構稀な現象だそうで、これはひとえに皆さんの口コミの力だと思います。『観る価値はある』という口コミが凄くうれしいです」と鑑賞した観客への感謝を述べた。さらに「作品の真ん中でしっかり母親として体現してくれた石原さんに本当に感謝を言いたいです」と石原への熱い感謝でメッセージを締めくくった。 最後に石原は、「全キャストの本当にエネルギーが詰まった作品です。見る前より見た後の方が確実に何かが心の何かが生まれていると思います。そして、SNSの力って負の力だけでなく、前に前進していく力っていうのも本当に偉大だなと思います。これから皆さん、どうかその力を使ってぜひ温かい言葉を発信していただけたらすごくうれしいです」と力強く語った。 ※吉田恵輔監督の「吉」は、正しくは「土へんに口」で表記する