「涼宮ハルヒ」9年ぶりの新刊は「毎週、書きあがった分を……」スニーカー文庫編集部を直撃!
帰ってきた! でも新しい!
――担当の方が「直観」を読み進めている時の感想を一言にするとどんな表現になりますか? 「ハルヒたちが帰ってきた! でも、新しい! です。 懐かしいSOS団のメンバーとの再会が心地よいとともに、『涼宮ハルヒ』シリーズの新しい一面に触れられた! という感激があります。 3編を通してはミステリ調の横串が刺さっていて、長編ではSOS団といっしょに謎解きゲームに参加している感覚になってほしいです。文章の隅々に張られた伏線を拾い、謎が解き明かされた時の爽快感も味わえます。何度読んでも新しい発見があり、毎回違う情景が浮かぶところが最高ですね」 ――「直観」は時系列的にはどのあたりのお話なのでしょう。「驚愕」よりも前ですか? それとも後? 「『あてずっぽナンバーズ』はキョンたちが1年生の新年のお話ですが、『七不思議オーバータイム』『鶴屋さんの挑戦』は、『驚愕』の物語よりも少しだけ後の時間です。キョンが高校2年生の夏になるより少し前、くらいの時期です」 ――「直観」では新たなハルヒの髪型やみくるの衣装などは登場しますか? 「『あてずっぽナンバーズ』は初詣の話で、ハルヒもみくるも長門も振り袖を着ています。それからキョンと古泉の男子2人も……。 また、新しいキャラクターが1名、登場します。非常に個性的なキャラクターですので、ぜひお楽しみに!」
――「直観」の発表が8/31だったのはやはり、「エンドレスエイト」を意識されていたんですよね。 「ご推察の通り『エンドレスエイト』から抜け出すと待望の新刊が予約できる! というストーリーを意識して解禁日を設定しました」 ――「驚愕」のあとがきで谷川先生が「何だか突然、意味もなく何もできなくなったとしか言いようがなく、正直一般生活にも支障が出るくらいでしたが」と書かれていて心配していました。最近の谷川先生はいかがお過ごしでしょうか。 「ミステリー好きの担当編集とお勧めミステリーのやり取りをするなど、古今東西のミステリー小説を広く読んでいらっしゃいました。そのエッセンスは、新刊を読んだ方にも伝わると思います」