【バレー】佳境を迎えた関東大学男子秋季リーグ戦 早稲田大が無敗で首位 4チームが2敗で追う
1979年以降、男子の全日本インカレを制したのは関東の大学のみ。今年もハイレベルな戦いを見せている関東大学秋季リーグ戦(男子)は8試合を消化し、残り3戦となった。9月29日終了時の結果では、春季リーグで2位だった早稲田大が無傷の8連勝で首位に位置している。2位から5位は順に中央大、順天堂大、明治大、東海大となり、4チームとも6勝2敗(順位はセット率による)。し烈な上位争いを演じている。今週末に行われる2試合の結果しだいでは、早稲田大の優勝が決まる可能性がある 【画像】関東大学秋季リーグ戦(男子)その他の写真 早稲田大はこの夏からキャプテンに3年生セッターの前田凌吾が就任し、チームを引っ張る。9月28日の筑波大戦にはセットカウント3-1で勝利したが、試合後は反省の言葉を口にした。「イメージしている攻撃の組み立てやトス回しができなかった。自分は不甲斐なかったが、みんなが頑張ってくれた」。それでも松井泰二監督は前田に対して「(夏から)格段に安定してきた。その分、競り負けなくなっている」と評価している。副将として戦っていた今春は8勝3敗で2位と、リーグ戦3連覇を逃した。「夏からこのチームは伸びたと、自信を持つことができている。自分がチームをまとめて、いいゲームができるように心がけている」と前田キャプテン。今週末の試合で連勝し、2季ぶりのリーグ優勝を決めたいところだ。 今年の春季リーグ戦と東日本インカレを制し、シーズン四冠を目指す中央大は、日本大と日本体大に連敗。一時は6位まで順位を下げたが、春の上位校である明治大と筑波大にいずれもストレート勝ちし、6勝2敗の2位と順位を上げてきている。キーとなるのは1年生の尾藤大輝。9月28日の明治大戦で初のスタメンを勝ちとり、オポジットに入った。「高校時代から、バックライトからのスパイクは自信を持って取り組んできた」と、本職はアウトサイドヒッターながらもポイントゲッターの役割をこなし、チーム最多の15得点を挙げた。柿崎晃キャプテンも「アグレッシブに1年生らしく活躍している」と評価。首位の早稲田大を追うチームの中心になれるか。