【ライブレポート】Snow Manが5万5000人魅了した東京ドーム公演「僕たちにとっての光は皆さんなんだなと」
Snow Manがドームツアー「Snow Man Dome Tour 2024 RAYS」を11月から12月まで開催中。この記事では昨日12月15日に行われた東京・東京ドーム公演の模様をレポートする。本稿は一部ネタバレを含むので、今後の公演を観覧する人はご注意を。 【写真】ラウールがプロデュースした衣装を着てパフォーマンスするSnow Manはこちら ■ 約61.5万人の動員の5大ドームツアー 「Snow Man Dome Tour 2024 RAYS」はSnow Manが10月にリリースした4thアルバム「RAYS」を携え開催しているツアー。全国の5大ドームにて13公演を実施中で、約61.5万人の動員を予定している。 4thアルバムのタイトルには、「“RAYS=9人”の光線が集まり、大きな光となって遠くまで輝き、Snow Manが未来に向かって加速していく」という思いが込められており、この日の公演で9人は“光線”となって世界各地を駆け巡り、約5万5000人を前に全35曲を熱演した。なお、「RAYS」は発売日から3日でミリオンを突破。初週の売り上げは108.1万枚を記録している。 ■ 高さ12mの噴水と約500発の炎に囲まれて 開演時刻を迎え、ラウールがプロデュースした真っ赤な衣装をまとった9人は、それぞれステージ下手の上空や客席中央から登場したり、トロッコやバイクに乗って現れたりと、ド派手な演出でファンの度肝を抜く。メインステージに全員そろったところで、リーダーの岩本照が「東京、騒いでいこうぜ!」と咆哮。その言葉を合図にドームは火が付いたように盛り上がった。 オープニングナンバーは「RAYS」のリード曲で、モーツァルトの名曲「交響曲 第25番 ト短調」を大胆にサンプリングした「EMPIRE」。スタイリッシュかつエッジィなサウンドに乗って、9人は難易度の高いコレオグラフを踊りこなし、ダンススキルの高さを存分に発揮した。さらにこの曲では高さ12mまで上がる噴水と約500発の炎というダイナミックな演出が取り入れられ、ライブは華やかな幕開けとなった。2曲目は目黒蓮主演ドラマ「トリリオンゲーム」の主題歌「Dangerholic」。Snow Manは高さ5.5m、幅26.5mのムービングステージに乗って観客の頭上でクールにパフォーマンスを行った。 ■ 岩本照の「ただいま!」 宮舘涼太の「今からSnow Manとみんなでパーティタイムだ!」という言葉を合図に披露されたのは、メンバーの自己紹介ソング「Nine Snow Flash」。11月から鼻の中にできた良性腫瘍の手術および回復のため活動を制限していたが、この日の公演から復帰した岩本は曲中で「ただいま!」と叫んで笑顔を見せた。その後、佐久間大介の「東京! もっと声出せるか!」、ラウールの「気合い入れてきましたか!」という煽りを経て披露されたのは「ブラザービート」。佐久間が「只今絶賛引きこもり」という歌詞を「只今ライブ中!」、渡辺が「まあまあまあ細かい事は気にしないでって」という歌詞を「東京! 騒げこのヤロー!」とアレンジして盛り上げる。そして深澤辰哉の先導で、ファンが「イーアルサンスー」と楽しげにシンガロングした。 場内に一体感が生まれたところで、ラウール主演映画「赤羽骨子のボディガード」の主題歌で、ロックテイストなダンスナンバー「BREAKOUT」のパフォーマンスへ。9人はエッジの効いたサウンドに合わせて迫力のあるダンスを繰り広げてファンの視線を奪う。続いて披露されたのは岩本主演ドラマ「恋する警護24時」の主題歌で、振付を彼が考案した「LOVE TRIGGER」。9人はダンスを通じて大人の色気を醸し出した。 ■ 気球で地上から高さ24mへ 今回のツアーで見どころの1つとなったのが、Snow Manとしては初となる気球を使用してのパフォーマンス。「ドレス&タキシード」ではメンバーが地上から高さ24mの空中へ。曲中では向井康二が渡辺翔太に強引にキスを迫ったが、渡辺は抵抗して回避した。 続く「スタートライン」でも9人は気球に乗りながら柔らかく歌唱し、場内をピースフルなムードで包む。渡辺主演ドラマ「青島くんはいじわる」の主題歌「君は僕のもの」では明るいポップサウンドに導かれるようにメンバーが楽しげなやり取りを繰り広げ、彼らの仲睦まじい様子に場内にほっこりとした雰囲気が漂った。 ■ Snow Manのファンって温かいな この日の東京ドーム公演は、一部の模様がYouTubeで生配信された。この配信パートでSnow Manは、1月22日リリースのベストアルバム「THE BEST 2020 - 2025」に収められる新曲で、2月14日公開の目黒の主演映画「劇場版『トリリオンゲーム』」の主題歌「SBY」を初披露。「SBY」は「ここまで来れたのは自分1人の力だけではなく、君がいてくれたから」というファンへの感謝の思いが込められた楽曲だ。目黒の「僕たちにとって本当に大切な1曲です。それでは聴いてください」という曲振りから、メンバーは壮大なサウンドに乗って息のあったダンスと歌唱を披露した。 生配信が終わるとメンバーはどこか肩の力が抜けた表情に。ここで宮舘は「ズボン破れました」とまさかの報告。またファンが岩本に対して「照おかえり!」と言葉をかけると、岩本は「Snow Manのファンって温かいな」と喜び、深澤は「そうなのよ、うちのファンたち温かいのよ」と同調した。 ■ 個性豊かなユニット曲 本公演ではユニット曲のパフォーマンスも見どころの1つに。ミディアムバラード「星のうた」では渡辺と向井が星空を思わせる幻想的なステージで、優しく歌声を重ねる。さらに2人は気球に乗り込んで身を寄せ合って歌唱した。深澤、阿部亮平、宮舘によるユニット曲「ナイトスケープ」は夜を思わせるムーディな楽曲。メロウなサウンドに乗せて3人は艶のある歌声を響かせた。目黒と佐久間のユニット曲「Hot Flow」では、2人がサブステージに用意された浴槽に登場。神のような衣装の2人が浴槽の中でポップにパフォーマンスした。「GLITCH」では岩本とラウールが、水槽が多数置かれ研究所のような場所に変貌したメインステージへ。2人は全身ブラックのスタイリッシュな衣装で、洗練されたしなやかなダンスを披露した。 またテレビアニメ「ブルーロック VS. U-20 JAPAN」のエンディング主題歌「One」ではメンバーが会場内の各所に散らばり、ミディアムバラードをじっくりと歌い上げた。なお、「One」はSnow Manにとって初のサブスクリプションサービスで配信された曲となった。また「RAYS」の収録曲でR&B調のサウンドが印象的な「Wha cha cha」では、9人がオリエンタルな世界観を提示した。 ■ 僕たちにとっての光は皆さん 幕間の映像では、9人が世界各国へ向かう模様が届けられた。そして彼らが最後に訪れたのは日本。鈴の音や和楽器の音色が響く中で、Snow Manは目黒の主演映画「わたしの幸せな結婚」の主題歌「タペストリー」をパフォーマンスし、艶やかな表情でファンを魅了した。本編最後には披露されたのは「THE BEST 2020 - 2025」の収録曲「Dear」。9人はこれまで支え続けてくれたファンへの感謝を込めて優しく歌い上げた。 そして深澤が「皆さん改めて本日はありがとうございました! 俺たちにとっても最高の思い出になりました。アルバム『RAYS』を提げてのツアーですが、僕たちにとっての光は皆さんなんだなと思いました。これからもみんなで支え合いながら、1歩1歩突き進んでいきましょう」と語り、9人はステージをあとにした。 ■ ツアー情報 □ Snow Man Dome Tour 2024 RAYS(※終了分は割愛) 2024年12月16日(月)東京都 東京ドーム 2024年12月17日(火)東京都 東京ドーム 2024年12月18日(水) 東京都 東京ドーム 2024年12月25日(水)大阪府 京セラドーム大阪 2024年12月26日(木)大阪府 京セラドーム大阪 2024年12月27日(金) 大阪府 京セラドーム大阪