阪神、歴代助っ人外国人選手ランキング第2位<野手編> シーズン記録樹立した”安打製造機”
プロ野球は今年もシーズン開始に向けて各球団補強を進めている。昨季の覇者・東京ヤクルトスワローズを見ても分かるように、チームの上位進出の鍵となるのが助っ人外国人選手の存在だ。近年では、メジャーリーグ経験のある選手も数多く来日し、その存在感は増すばかりだ。今回は、各球団の歴代助っ人外国人選手をランキング形式で振り返り、活躍した選手の傾向を探っていきたい。【阪神・野手編】 【2021-2022年版】阪神タイガース 助っ人外国人選手の新入団・退団・契約延長一覧 ※成績はチーム在籍期間の通算成績、ランキングはこれを基準に作成。
第2位 マット・マートン
右投右打 外野手 在籍年数 6年(2010~2015) 成績 832試合、打率.310、1020安打、77本塁打、417打点、27盗塁 巧みなバットコントロールで安打を量産したマートン。試合中に取る「マートン・ノート」は投手、審判などの特徴が詳細に記されているようで、研究熱心な選手としても知られている。 アメリカ合衆国出身、身長185センチ、体重99キロ。ジョージア工大から、2003年MLBドラフト1巡目補完(全体32位)でボストン・レッドソックスに指名され入団。05年にシカゴ・カブスでメジャーデビューを果たし、51試合の出場ながら、打率.321をマーク。翌06年にはレギュラーの座をつかむと、打率.297、13本塁打、62打点、OPS.809の成績を残した。しかし、翌年以降は徐々に出場機会を減らし、オークランド・アスレチックスやコロラド・ロッキーズでもプレーしたが、メジャー定着は叶わなかった。 阪神では2010年からプレー。初年度からその打棒を爆発させた。1年目は全試合に出場し、打率.349、214安打、17本塁打、91打点で最多安打とベストナインを獲得。シーズン214安打は当時の日本新記録となった。この年の阪神は、マートンを筆頭に打線が機能し、シーズン740得点を挙げている。 翌2011年は打率.311、180安打をマーク、2013年には打率.314、178安打をマークし、ともに最多安打とベストナインを獲得。2014年に打率.338で4度目のベストナインと初の首位打者に輝くなど、その活躍でチームを牽引した。
ベースボールチャンネル編集部