ノルウェー皇太子妃の連れ子が2度目の逮捕、性的暴行の疑い
ノルウェーのメッテ=マリット皇太子妃の長男、マリウス・ボルグ・ホイビーが11月18日(現地時間)、性的暴行の疑いで逮捕された。翌19日にオスロ警察が発表した声明によると、アンドレアス・クルシェフスキー検事はホイビー容疑者について、「意識がない、またはその他の理由で抵抗できない人との性行為」を取り締まる刑法に違反した疑いで逮捕されたと述べている。 【写真】ノルウェーの未来のクイーン、イングリッド・アレクサンドラ王女の成長アルバム 容疑者は8月にも、女性に対する傷害罪(精神的、身体的な暴行)の疑いで逮捕され、後に身柄を釈放されていた。 ホイビー容疑者はこのとき、ノルウェーの公共放送NRKを通じて声明を発表。以下のように、反省の弁を述べていた。
「先週末、起きてはならないことが起きてしまいました。私はアパートの1室で、アルコールとコカインの摂取による酩酊状態にある中で、口論の後、人に危害を加え、器物を損壊しました」 「私にはいくつかの精神疾患があり、成長期から成人になるまで、過去から現在まで、困難を抱えてきました。長い間、薬物乱用に苦しんでおり、以前は治療を受けていました。治療を再開し、今後は真剣に取り組んでいきたいと考えています」
NRKが伝えたところによると、今回の事件の被害者は、前回の逮捕につながった事件の被害者とは別の人物。現時点で、ホイビー容疑者が関わる事件の被害者は5人(女性4人、男性1人)になっているという。 ただ、ホイビー容疑者を担当するオイヴィン・ブラットリエン弁護士は、新たに逮捕された事件について、「容疑者は犯行を否認している」と話している。 いっぽう、氏名などが公表されていない被害者の担当弁護士によると、その女性は「つらい思いをしており、深刻な状況に置かれている」という。事件化したのは警察であり、「被害者は世間の注目を浴びることを望んでおらず、保護を求めている」とのこと。
ホイビー容疑者は、メッテ=マリット皇太子妃がホーコン皇太子との結婚前にもうけた息子。母親の再婚によって皇太子が義父となったが、容疑者は王室の正式なメンバーにはならず、王族としての称号も持たない。また、公務も行っていないが、ロイヤルファミリーが集まるイベントには、たびたび出席している。 ノルウェー王室はアメリカのNBCの取材に対し、「この件について、コメントすることはありません。質問があれば、警察とマリウス・ボルグ・ホイビー氏の弁護士に直接、問い合わせてください」と応えている。 ただ、ホーコン皇太子は8月、国内メディアに対し、次のように話していた。 「このように警察が関わっているのですから、重大な事態です。ですが、同時に私自身が、事件に深く関与することは適切ではないと考えています」 ホイビー容疑者は現在、グリーンランドにある拘置所に留置されているという。 From TOWN&COUNTRY