我が子の「また買えばいいじゃん!」に愕然…対策におこづかい報酬制は有効?
すぐにものをなくしてしまうような、ものを大切に使おうとしない子どもに対して、「どうすればわかってくれるのだろう…」と頭を悩ませた経験はありませんか? 「大事にしなきゃダメでしょ?」と言っても、「買えばいいじゃん!」という返事がきたときには、怒りを通り越して愕然としてしまうものです。 今回は、「買えばいい」で済ませる子どもに、ものやお金の大切さを教えるための方法をご紹介していきます。どんなふうに伝えて行動していけば、子どもたちにその大切さが伝わるのでしょうか。
お気に入りをなくしたのに「また買えばいい」!?
まず、5歳の女の子がいるAさんのエピソードを紹介します。Aさんの娘さんには、とても大切にしているメモ帳があったそう。しかし、お友達と一緒にお出かけをした際、どこかに落としてきたのか、なくしてしまったようなのです。 「テーマパークで好きなキャラクターが描かれたメモ帳を買って以来、娘はすごく大切にしていて、文字や絵を書き込むことすらためらうほどのお気に入りだったんです。ある休日に友人家族とお出かけをした際、そのメモ帳を持って出たら、帰宅後なくなっていることに気づいて。慌てて探したけれど、結局見つからなかったんです。ショックを受けているだろうと心配しましたが…」 大切にしていたものをなくしてしまい、我が子が落ち込んでいるだろうと心配したAさん。しかし娘の口から出たのは、とんでもない一言だったのです。 「『今日行ったお店に電話して聞いてみるね』と娘に伝えたんです。すると、娘の口から出たのは『しなくていいよ! また買えばいいから』という言葉。相当大切にしていると思っていたので、『買えばいい』のひと言で済まされてしまったことに、すごくショックを受けました」 娘さんにとって、“お金にも代えがたい存在”なのだろうと思っていたメモ帳が、実は“お金でいつでも買える程度の存在”だったことを知ったAさんは大きな衝撃を受けました。「お金で買えばいい」という考えの背後に「お金はいくらでもある」という発想も感じられ、少し怖くなったそうです。