【中国】国産旅客機「C919」、今年30機生産へ
中国国有航空機メーカーの中国商用飛機(COMAC)は、中国初の国産中型ジェット旅客機「C919」を今年30機生産する見通しだ。年産能力は年内に50機へと高める。 ネットメディアの澎湃新聞などが伝えた。COMACの張玉金副総経理は今年初め、C919の生産能力の拡大に向けて、今後3~5年の間に数百億元(1元=20.3円)を投じる方針を示していた。2027年には年間生産100機以上、年産能力150機の体制を整える。 今月28日には国有大手航空会社の中国南方航空と中国国際航空に1機目となるC919をそれぞれ納入。既に商業運航を始めている中国東方航空を合わせた国有大手航空3社がそろってC919を導入したことになる。南方航空は9月19日から広東省広州市―上海市(虹橋)路線にC919を投入することを決めた。 国有大手航空3社はいずれもC919を100機発注しており、COMACは31年までに各社への納入を終える見通しだ。 COMACが現在までに得ているC919の受注数は1,000機を超える。納入機数は計9機。