運転手不足解消する?12日に道交法改正18歳から取得可能「準中型免許」とは
業界の求めに応じ、18歳から新設の「準中型免許」取得可能に
さまざまな要因からトラックドライバー不足が顕著になり、今に至ります。実は業界団体では早い段階から若いトラックドライバーが不足することを予測していました。2009(平成21)年頃から、業界団体は18歳から取得可能な準中型免許の創設を要望していたのです。 そして、業界団体の要望がようやく実現し、晴れて準中型免許が創設されたのです。準中型免許では、18歳でも車両総重量が7.5トン未満のトラックを運転できるようになりました。コンビニの配送車は、たいてい車両総重量が7トンクラスです。つまり、準中型免許を保有していれば、高卒の若者でもコンビニの配送車を運転できます。準中型免許が創設されることで、業界団体はトラックドライバー不足が解消されると期待が高めています。
普通免許で運転できるのは軽トラまで 2トントラック運転には準中型免許必要
今回の準中型免許の創設は、一見すると業界団体の要望に沿う形で規制緩和されたように映ります。規制緩和によって、トラックの事故が増えることはないのでしょうか? 「準中型免許が創設された背景には、若いトラックドライバーを増やしたいという、いわば規制緩和の側面は少なからずあります。しかし、準中型免許の創設で安全面が疎かになるわけではありません。普通免許では軽トラまでしか運転できなくなり、2トントラックを運転するには準中型免許が必要になったのです。準中型免許の教習は、当然ながらトラックでおこなわれます。準中型免許創設で、むしろトラックドライバーの安全運転意識は向上する可能性が高いのです」(有賀さん)。 準中型免許の創設で、物流業界はどう変わるのでしょうか? 小川裕夫=フリーランスライター