“ある事件”で一層気まずく?複雑な三角関係に 『今日好き。蜜柑編』2話
1月17日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。蜜柑編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋人を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。 【写真】たいよう×ゆなの朝デート 以下より、1月24日公開の第2話から見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 ・まやと×ゆな、“お肉事件”をきっかけに信頼関係が崩壊? 『今日好き』の歴史に、また新たに激震の1ページが刻まれた。その名も“お肉事件”。その前段として、前回の第1話終盤の出来事を振り返りたい。宿泊先で夕食に焼肉が提供され、たいよう(白間太陽)とらいあ(道木来明)が自ら手を動かす一方、「お肉焼く係とか自分、できないです……」と、頼りなさを見せるまやと(中里真哉斗)。この旅に一緒に参加してほしいと願ったゆな(みとゆな)の横で、黙々と食事を続ける。それから間もなくガチャッとドアの開く音が。その主こそ、まやとが再会を待ち焦がれる、ゆあ(上ノ堀結愛)だった。 というところで、第2話にプレイバック。ゆあが腰を下ろすと、他の男子陣が他意なしに彼女の食事を用意しようとするなか、“あの”まやとが「待って! オレ焼く!」と、意気揚々に腰を上げたのだ。思い出してほしい。数分前、ゆなには何もしなかった彼の姿を。その後、まやとはただ一人、網の前に立ちながら、静かに浮かれているのがバレバレな様子。トングを持つ手先すら、喜びを抑えきれずにはしゃいでいた。 『花梨編』で、ゆながどれほど手を尽くしても引き出せなかった、まやとの本当にうれしい時の笑顔。それを、ただ姿を見せただけで露わにさせるゆあ。彼女たちがどうこうという問題ではない前提だが、明らかに対照的だった。そんなギクシャクとした空気に全員が耐えきれなくなったからだろうか。“恋の修学旅行”とは思えぬしーんとした空気に、ゆあが「もうみんな疲れた?」と、何の気なしに心配したところまでが、恐ろしい“お肉事件”の全貌である。 ・ゆなの想いは、れんとたいようのどちらに? “お肉事件”から一夜が明けて 過去にもことあるごとに、スタジオの“恋愛見届け人”たちが“◯◯事件”と、旅に参加するメンバーの珍行動をもてはやしてきたわけだが、今回の“お肉事件”の面白さは一味違う。この事件名が、ゆなから一連の流れを聞いたゆあ……つまり、メンバーサイドから出てきたことだ(なんて“今日好きナイズ”された脳内なんだろう)。 順番が前後して恐縮だが、ゆなは“お肉事件”の直後、れん(岡田蓮)と2ショット。まやとの言動に「丸わかり」「口角上がりまくり」と遺憾を示したが、ゆあの登場をどこかで予感していたともいう。あくまで、彼に対する呆れや落胆の感情を抱いており、「ダメージは大きくない」とのことだった。また、たいようと翌朝に2ショットをした際には、「まやとが気になってるってならなくなった」と吹っ切れた様子も。それでも、その表情はどこか寂しそう。紆余曲折ありながらも、まやとを信頼していたし、そんな相手から急に橋を外されたら、誰だってこうなってしまうに違いない。 ・まやとが“お肉事件”を回避するために必要だった行動とは? 4項目をリストアップ まやとが失ったのは、ゆなからの信頼だけではない。ゆあからの誘いで翌朝に2ショットをした際、彼女はご立腹な様子。それもそのはず。あれだけ自分を好いておきながら、昨晩まったく声を掛けてこないのだから。そんな彼女に好きだと伝えても、「なんかね。あんま伝わらんのね、本当に想ってるのかな?って」「朝顔編の時の方がまやとくはん男らしかった。なんかいま、男らしくないぞ!」と、痛烈なパンチラインで跳ね返ってくるばかり。ゆあはそこから、まやとがこの後にどうするべきか、正しい道を提示する。まさに“まやと更生プログラム”。彼はここから、本当にゆあとのカップル成立を目指せるのか? 一体、まやとはどのような手順を踏んでいれば、この“お肉事件”の引き金を引かずに、ゆなからゆあへのアプローチのシフトを、あくまでも穏便に済ませることができたのか。ここまでを総括して、本来はクリアすべきだった事項、あるいは必要だった要素をリストアップしてみた。 1.ゆなと一緒に焼肉、または他男子と調理を共にし、肉の焼き方を学んで彼女に振る舞う 2.ゆあ登場後、男子全員で彼女分を調理しようと、わざとらしくなく誘うパリピ的思考 3.誰よりも先にゆあと2ショットに。その際にはゆなにも気を遣った一言を添える 4.ゆなとしっかり話し合う時間を設ける(そして、その時間を設ける旨を事前に伝える) 自分の意中の相手がサプライズで登場すれば、歓喜するのは誰しもがそうだろう。だが、大切なのはその直後の振る舞い方。これは何も『今日好き』に限った話ではない。自分が幸せを享受するあまり、知らないうちに誰かを傷つけている話なんていくらでもある。もしハッピーな出来事があっても、なんとか平静を装う必要があるタイミングが訪れたならば、ぜひ今回の“お肉事件”を思い出してみてほしい。“お肉事件”とは、他山の石である。
一条皓太