【中日新聞杯】デシエルト、鮮やか逃げ切りで重賞初勝利 岩田康誠騎手「自分の形でレースをしました」
岩田康誠(50)=栗・フリー=騎乗で3番人気のデシエルトが鮮やかに逃げ切って重賞初勝利。芝への路線変更と逃げ戦法でついにタイトルをつかんだ。2着は1番人気ロードデルレイ、3着に6番人気マテンロウレオが入った。 影をも踏ませぬ圧逃劇だ。デシエルトが前走に続く鮮やかな逃げ切りで重賞初制覇。岩田康騎手が喜びの声を伝えた。 「自分の形でレースをしました。まあまあのペースで行っていたのは分かっていましたし、コントロールの難しいところもありましたけど、それでも勝てたのはスタッフが仕上げてくれていたおかげなので、感謝したいと思います」 先行有利の馬場を読んで、前走同様にハナに行った。前半1000メートル通過は58秒8と速くなったが、手応えよく直線へ。鞍上の鼓舞に応えてしぶとく伸び、追いすがるロードデルレイを2馬身振り切った。 ダートで振るわない時期もあったが、芝に矛先を向け、改めて潜在能力の高さを証明。まだまだ伸び盛りのドレフォン産駒から目が離せない。 ■デシエルト 父ドレフォン、母アドマイヤセプター、母の父キングカメハメハ。黒鹿毛の牡5歳。栗東・安田翔伍厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈱ラ・メール。戦績14戦6勝。獲得賞金1億4376万7000円。重賞は初勝利。中日新聞杯は岩田康誠騎手が2021年ショウナンバルディに次いで2勝目、安田翔伍調教師は初勝利。馬名は「チリのオブジェ、マノデルデシエルトより」。