高貴な香り、飲み口すっきり「シナモンジン」誕生 館山自生の木の葉使用 イオン館山店などで限定販売
房総半島南部に自生するクスノキ科の樹木「ヤブニッケイ」の葉を使ったジン「シナモンジン」が誕生した。甘く高貴な香りとすっきりした飲み口が特徴で、館山市のイオン館山店などで限定販売されている。 シナモンジンは、日本原種唯一のシナモンといわれる同科の「ヤブニッケイ」の葉を原料にしたジン。同市南東部の神余地区に自生するヤブニッケイの葉を使用している。 各地の特産品を取り入れた「クラフトジン」の開発に取り組む日本ソムリエ協会認定マスターソムリエの高野豊さんが、市地域おこし協力隊で「TATEYAMA BREWING(タテヤマブルーイング)」代表取締役の大田聡さんへ製造を依頼し、商品化が実現。同店などで試売し、地元住民から好評を集めたこともあり本格販売に至った。
同店で開かれた発表会で、高野さんは「ジンはイギリスとオランダが中心的産地だが、このシナモンのような香り高いジンは世界中どこにもない。館山の特産品として今後注目されることは間違いない」と太鼓判。大田さんは「まだ地元に眠っている素材がある。シナモンジン以外にも新しいお酒を造っていければ」と意気込んだ。 180ミリリットル入り、税込み1628円。初回生産量420本のうち、計400本を同店とイオンスタイル木更津で販売している。