いつか死ぬ、は今日かもしれない。 ネット騒然「100日後に死ぬワニ」の作者が語ること
12月12日に連載が始まったあるマンガ「100日後に死ぬワニ」が、Twitter上で連日大きな話題を呼んでいます。 【画像】「100日後に死ぬワニ」の他の日のマンガやみんなの感想をもっと見る 第1話は8万6000いいね、1万8000件以上のリツイートの大反響(1月12日時点)。毎日午後7時に掲載される新作も、常に数万いいねを集めています。
「100日後に死ぬワニ」って?
好意を寄せるバイト先の先輩とおしゃべりしたり、実家のお母さんと電話したり、友達と初詣に行ったりラーメンを食べたり……私たちと変わらない“いつも通り”の日常を送るワニ。 違うのは、100日後の運命が決まっていて、私たちがそれを知っていること。それだけでいつもの日常がガラッと変わって見えるのが衝撃です。毎日読んでいると、ワニの交友関係もわかってきて、どんどん情が移っていく……。 「切ない」「幸せを祈ってしまう」「クラウドファンディングでお金を集めてなんとか救いたい」などエモーショナルな声の一方、「最後まで見届けられると勝手に思い込んでいる自分との二重構造」「このツイートをいいねした人間のうち200人近くはこのワニより早く死ぬ」など、メタ的に「死」について考える声も少なくありません。 BuzzFeed Newsは、作者のきくちゆうきさんにお話を聞きました。
「いつか死ぬ」は今日かもしれない
――着想のきっかけは? 生きているということは、いつか死ぬということ。『いつか死ぬ』ということはもしかしたら、今日かもしれないし、50年後かもしれない。 きっとみんな分かっていることなんですが、僕含め、世の中の人みんなあまり意識することなく生きているのではないかなーと思うのです。 自分の「終わり」と、周りの人の「終わり」。 それを意識すると行動や生き方がより良い方向にいくのではないか。そういうものをワニを通して考えるきっかけにでもなればいいな。……と思ったことがはじまりです。 ――多くの反響が寄せられていると思いますが、印象的なものは? 「最終日に作者が自殺する」という意見が結構ありました。それは印象的です。ぼくは死ぬまで生きたいと思っています。 衝撃的なコメントや、過激なコメントもありました。どれもひとつの意見として受け止めていますが、「ワニの為に作者を殺す」はガタっと震えました。 ――これから残りの日々を見守っていくのがドキドキします。 一体どうなってしまうのでしょう……? それぞれの人の未来が分からないように、ワニもどうなるか分かりません。見守ってくださると嬉しいです。 「100日後」は3月20日。その日、一体何が…?ワニの運命を見届けたいあなたは、きくちさんのTwitterやInstagramをフォローしてチェックしてください、