【ヴェラール、Fペイスから】英ジャガー・ランドローバー、新ノイズキャンセリング機能を導入 事故防止の一環
疲労を減らして事故を防ぐ
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】ヴェラール、Fペイス、XF【各モデルを写真で見る】 (182枚) 英ジャガー・ランドローバー(JLR)は、改良新型のレンジローバー・ヴェラール、XF、Fペイスに新しいノイズキャンセリング技術を導入する予定だ。ドライバーの疲労を軽減し、洗練さを高めるとしている。 イスラエルのノイズキャンセリング企業Silentiumが開発した「アクティブ・アコースティクス」は、各車輪の振動センサーでノイズをモニタリングし、車内に装備されたメリディアン・オーディオシステムから正確な周波数の音波を生成して、不要なノイズを打ち消すというものだ。 JLRによると、このシステムにより、荒れた路面で生じ、車内に伝わってくるノイズを「隔離して除去する」ことができ、個々のノイズの「ピーク」を10dB、全体のノイズレベルを3~4dB下げることができるという。 乗員が低周波ノイズにさらされる機会を減らすことで、長時間の走行での疲労を防ぐことができるという研究結果に基づくものだ。疲労したドライバーは、危険や予期せぬ出来事に対して平均16.72%も反応が鈍くなるという。 アクティブ・アコースティックスは、ゼロエミッション、事故ゼロ、渋滞ゼロを目指すジャガー・ランドローバーの「デスティネーション・ゼロ」戦略の一環として展開される。 イギリス市場において、プラグイン・ハイブリッドのヴェラールとFペイスP400eにこのシステムを導入することで、「ドライバーの体験に影響を与えることなく、CO2排出量の削減と低燃費を実現できる」というメリットがある。 ジャガー・ランドローバー・リファインメント・アドバンスト・テクノロジー・スペシャリストのアイアン・サフィールドは次のように述べている。 「わたし達は顧客にとっての避難所を作ることに尽力していますが、この新技術により、車内の不要なノイズを取り除くことが可能になりました」 「この新技術により、顧客のドライブ体験をより穏やかなものにし、快適性を向上させ、認知負荷を軽減して反応時間を短縮することができます。今回の取り組みは、デスティネーション・ゼロの一環です」
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